2017年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2016.12.13 (Tue)

農協の自壊

武家のサラリーは『米』である。
年貢を取り立てて米問屋に売り、カネに換えて生活の糧とする。
勿論、家来に対する給金も、大半が米によるものだった。

30万石の大名は、家老などの幹部に知行地を与え、そこから納められる年貢が給金。
藩主の弟たちには『分地』された知行地が与えられるのは稀で、養子先を探す。
探すことが不可能ならば一生、部屋住みのままで終わる。

明治の殖産興業まで『米経済』が続いたが、後は資本主義まっしぐら。
でも、農村では『米経済』や『山林経営』で大地主は賄いをつけた。
『奴』と呼ばれた人夫や小作人、日雇い暮らしが従業員として働く。

戦後、農地解放が進むと、奴や小作人は自立し、自家米を生産して暮らしを建てる。
建てても、資材を自身で調達できず、農産物を売りさばくこともできない。
そこで、『協同組合』が設立され、共同仕入れ、共販体制を築いてゆく。

戦後の一時期は、産業組合と称されていたが、やがては農業協同組合となる。
生産者の代表が理事となり、理事の代表が組合長となる。
が、経営内容は、農業資材から共済、金融、物販と幅広くなり専門的に成長する。

農村の『米代金』を一手に掴もうと政治を動かし、食管会計に深く関わった。
農協金融の元本が『米代金』だから、米価の値上げ運動が『農協運動』と曲解。
米余りの時代になっても減反の補助金を握り、作付転換の種子や資材も手中に握る。

『米経済』から脱皮した農家は、逸早く果樹や野菜などに経営を切り替える。
が、農協は、そのノウハウさえ持たないから生産指導も、売り捌きもできずに右往左往。
その内に農家は、生産組合方式で情報を交換し、共販の仕組みを築きあげた。

農協の理事は、農協職員経験者が占めてゆく。
しかし、農協の職員ではあったが、農業の経験はない職員上りは、農業に疎い。
疎いのに、農協経営の黒字化だけを目標にするから、准組合員を増やして正組合員を見放す。

日本農業の衰退は、農協と農林省に諸悪の根源がある。
土地改良も水田農業、用水路も水田農業、農道も水田農業を原則としている。
だから、畑作農業や施設野菜に目が向かず、農産物の輸入を許したのだ。

いま、専業農家は資材会社から直接、資材を購入している。
畜産農家は、飼料も販売ルートも商社系統に依存し、農協系統から離れて行った。
大規模農家が離れてゆけば、農協から資金を借りる人も、資材を買う人もいなくなる。

TPPの論議でも、農協は『農民の代表』の面をして、政治に『見返り』を求めている。
瀕死の農協の『起死回生策』として、TPP資金を宛てにしているのである。
TPPが頓挫してしまえば、それこそ農協は自壊への道を辿る。

政府の『規制改革推進会議』が、諸悪の根源たる農協改革についての提言をまとめた。
全農の改革が進まなければ、『第二全農』設立を迫ったのである。
そこで登場したのが小泉進次郎農林部会長。

が、農業改革と農協改革は『同じ』として臨んだが、自民党の農林族に敗退。
全農は、農協の組織に『指一本』触らせない構えを見せている。
見せてもいい。   どうせ自壊するのだから~と思う。

高齢化で放置されている農地を、『農業法人』が請け負って生産に励んでいる。
が、『需要と供給』のバランスが崩れれば、生産も徒労に帰す。
それが日本農業の実態なのだ!と気付く政治家が少ない。

幾度も言うが、共販体制で『農家の所得』を確保することを忘れて来た農協の責任。
生産拡大を推し進め乍ら、実った果実を売り切る体制を放置して来た農協の責任。
農機具を売ることだけを考え、貸与方式を怠ってきた農協の責任。

昔から、『農業で成功したかったら、農林省と農協の云うことを聞くな!』と。
この戒めを守った農家のみが、いま成功している。
少子高齢化に続く農村の荒廃、その姿が、農協の墓標に見えて仕方がない。
スポンサーサイト
14:47  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://yuichisakamoto.blog.fc2.com/tb.php/809-c627cd60

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。