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2016.08.07 (Sun)

飫肥杉林業(承前)

先日は、飫肥分収造林連合会の総会が開催された。
各地区で分収契約している部分林の総代が集まるのだが、売り払い時の2パーセント徴収金で運営されているという。
もう、新たな契約は少なくなっているから会員は増えない。

60年を経過して、漸く手にする分収金。
有難さよりも、積年の苦労に対する悔しさが募るに違いない。
将来所得への大きな期待と希望、そして裕福感が雲散霧消して行く訳だから。

分収造林契約者がいなくなるということは、森林管理署の直営林が多くなるということ。
一定割合の『保安林』なるものを除外しても、相当なる面積を再造林しなければならない。
造林、育成の分野を担う森林組合としては有難いが。

しかし、再造林の意欲を持たないのは民有林とて同様である。
立木を売却しても、『土地込みで買って!』と願う林家が多いのが現実だ。
素材業者は、『どうせタダだから!』と引き受けるが、再造林せずに放置する例が多い。

『その民有林を、行政で何とかできないの?』というのが、西諸森林組合長の口癖。
吾は、農地の中間管理機構のような組織が必要だ!と、先日も自民党県議団との懇談で。
崎田日南市長が、『詳しく聞いてきて!』と課長に命じたらしく、吾の処に。

所有者の費用負担で、伐採跡地を機構に所有権移転手続きを行う。
相続など、面倒くさい手続きを自身で始末して貰うためだ。
機構は、無償で譲渡された林地を所有し、必要とする人に分譲する。

漁協が、『海づくりの森』を造成したければ譲渡すればいい。
但し、植林しないで永年、放置は出来ないから行政経営林として育林する必要もある。
今、あらゆる手段で、大きな面積を買い付ける組織があるが、彼らには渡せない。

中国の手先が、手法を換え、合法的に所有しようとしている。
現に、日南から都城に越える周辺は、それらの暗躍に狙われている。
『都城や三股町が困っている!』と都城森林組合長が。

先日の、『自民党県議との懇談会』では、農家の所得補償にも言及された。
漁業では、漁船のリース契約に対する手立て、林業では造林補助金の増額だ。
議員側から、『行政からの補助金頼り~!』に疑義も。

吾は常に申し上げてきたが、第1次産業の産み出す作物は、第3者が値段を付ける。
野菜でも、果物でも、魚介類でも、立木でも、すべてがそうである。
つまり、市場に出され、市場で値段が決まるから、そこでは生産者の『費用計算』は無視される。

他の製品は、どうなのか?
電気製品でも食品加工物でも、自動車でも、雑貨でも、価格が設定されて店頭に並ぶ。
弁当や総菜でも、元は農産物なのに、加工したら出荷価格が決めてあるのである。

自身で苦労し、天候に左右されながらも生産したモノが、自身で値を決められない!
この背負わされた宿命を脱し、採算を確保するには、満遍なく負担を願う『税』に頼る。
その、税に頼る宿命を第1次産業が負わされている限り、補助金頼みは無くならないだろう。

その『生業の原点』を、為政者も、役所も理解しない。
理解できなければ、『市場価格制度』から、固定買取制度に換えればいい。
そうすれば、所得補償になるから、後継者も増える! ということにならないか?

『固定買取制度』と言えば、木材の分野で例が示された。
群馬県渋川では、3メートルの無選別原木を、固定価格で買い取りするらしい。
その利便性が好まれて、多くの原木が集積されるというのだ。

伊万里の木材市場株式会社では、トラックで搬入された原木をスキャナーで読み取る。
読み取りの結果をコンピューターが弾いて、帰りには現金を渡すそうだ。
外食産業のハンバーガードライブスルー同様の手軽さである。

先般、日南地区製材事業協同組合総会に招かれた。
理事長が挨拶で、『県知事と日向市長の不見識で、製材事業は厳しい環境にある!』と批判。
日向市に立地している中国木材が、既存の製材事業者を圧迫している!というのだ。

確かに、昨年は40万立方を製材していたのに、新たなライン新設で倍の原木を挽くという。
製材した板や柱が、外国に輸出され需要が拡大しているなら、圧迫は無い!
が、国内向けに安価で流通するとなると、従来からの製材事業者は潰れる。

人口減少で、新規住宅着工戸数も減少する。
外国で木質化が増えても、日本国内での製材品は応用できない。
揚句に、ホームセンターなどで安価な製材品が売られれば、製材工場の青息吐息は予想できる。

製材事業者も規模拡大なら、原木供給組織も規模拡大だ。
そのうちに、森林組合が大規模な供給体制を整え、放置山林の再生と森林経営に参画する。
やがては、製材事業に参入して、川上、川下を、一手に引き受ける時代も近い。

そういう『政策変更』も、視野に入れる時代になった。
命を育み、空気を育み、環境を育み、自然の摂理を育む『山』の時代だ。
そう考えると、『飫肥杉林業』にも、夢が拓ける。
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