2017年04月 / 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

2016.06.28 (Tue)

近未来(30年後の郷土)

30年後と言えば、団塊世代が白寿だから、もう大部分が此の世にいないだろう。
大部分ではない! 彼らは幼少の頃、発がん性物質を食していた。
為に、それまでの日本人平均寿命を10歳も縮めていた筈だ。
彼らは、後期高齢者になる前に、その多くが世を去った。

人口の減少率が高い。 旧・南那珂地方の人口は1万人と少しである。
酒谷や吉野方地域には、10戸ばかりの人家があり、集落の機能をも失っている。
子孫を名乗る人達も寄り付かないし、寺社も荒れ、廃屋が目立つ。
取り壊してある廃屋もあれば、朽ちたまま草に覆われている家跡も。

東郷などの農地には、『野菜工場』が建てられていて、アジアからの出稼ぎ女性が働いている。
根菜類は工場生産ができないから、この分野だけが耕種農業として残っている。
収穫に当たっているのは、こちらは東南アジアから移住している男性たちだ。

里山の丘陵地帯は大型機械で造成され、段切りされた平地には杉が植林されている。
縦横に、草払い機械が動き回り、手入れを怠らない。
バイオマス発電が普及して、10年で立木が枯渇、世界的な木材不足が続いている。

バイオマス発電の原料が無くなって、発電方式をどうしていたのか?
日本列島、全域に原子力発電所が建設され、中国大陸まで送電している。
もう国内では、『原発反対!』を叫ぶ連中はいないのである。

漁業は、沖合に強固で大きなイケスが設置され、回遊魚が養殖されている。
栽培漁業が中心だから、もう昔のような『一本釣り』はやらないし、漁師も漁船もない。
油津港の岸壁には、プレジャーボートが係留され、金持が利用している。

油津港の沖合に巨大タンカーが停泊し、パイプラインで送られる淡水を積み込む。
酒谷川や広渡川から送水されてくる水である。
生水が飲めない中国では、日本からの水が飛ぶように売れるのだ。

中心市街地活性化が叫ばれた30年前。
油津の再生に行政が取り組んだが、なんらの成果も上げなかった。
歴史的に立地条件を失った地域が、再生する可能性はなかったのである。
繁栄した時代の面影も留めず、数軒の居酒屋と古びた旅館、それに朽ちたマンションが残っている。

幼・小・中が一緒になった『一貫校』が、南那珂に5校ある。
巡回バスが登下校時に運行され、タブレット端末での授業が主だから、教師も僅かだ。
旧・県内に5校ある郡立高校は、全寮制で思想教育、軍事教練を主としている。
そして『私塾』は、行政府の幹部の子息、国立大学は共産党幹部の子弟しか入れない。

2030年に、日本国憲法と云われたのが廃され、新たに『国民規律綱領』が公布された。
国会も廃止されて、共産党国務委員というのが日本を支配している。
全国は、12の州政府が中央の統括の下に国民を統治する。

九州は、10の郡政下に置かれ、宮崎郡は3市(宮崎、延岡、都城)、3区(日南、小林、西都)の下部行政。
郡知事、市長、区長は、共産党州委員会の任命に依る。
議会などという『大衆迎合組織』はなくて、直轄の統治である。

どうして、あの山紫水明の大和の国が滅びたのか?
どうして、人情細やかで、慈愛に満ちた民族が抑圧されたのか?
どうして、世界に冠たる日本料理と、四季が生み出す食物が失われたのか?
どうして、家族制度という、道徳観に溢れた絆が壊されたのか?

あれは、2030年のことであった。
日米同盟を組んでいた米国は、国力を衰退させ、世界の警察から下りた。
南沙諸島や西沙諸島を不法占領し、南シナ海の制海権を握った中国から締め出されたのである。

締め出された!というよりも、アジアに至る広範囲の警察活動に疲れた!と云うべきか?
アセアン諸国との共同防衛を謀ったが、中国の脅しに屈する国が相次いだ。
日本は、『専守防衛』を標榜しつつも、実戦配備に及び腰だから、米国も嫌気が差した。

尖閣諸島近辺で、頻繁に領海侵犯していた中国海軍は、とうとう上陸を決行。
用意していた大量のテトラを沈め、瞬く間に島の拡大を図り、一ト月後には基地の建設まで。
実効支配と共に、制海権を手にし、海上自衛隊を寄せ付けない作戦だ。

米軍が立ち去った沖縄の基地に、中国軍が駐留する。
沖縄県知事とも通じた作戦だから、沖縄占領は一夜にして実現。
自衛隊は、弾丸一発を撃つことなく、武装解除したのである。

後は、媚中派の政党や政治家が、中国支配を確立する手法を駆使する。
『平成』のあとに公布された年号も廃止、皇室も放逐され、米国に亡命されたという。
ここに、アジア全土の中国支配が完了したのである。

廃仏毀釈というのがあった。 神道以外は『外来宗教』だが、日本人も外来か?
日本民族と云うけれども、真の大和民族は居るのだろうか?
大陸や東南アジアから辿り着き、混ざりに混ざった民族が日本人だろう。

が、島国であったから、閉ざされた中にも、築かれた美しい伝統、道統がある。
『そんな抒情的な史観は嫌いだ!』と云う共産主義者がいる。
けど、大事にしたいと願う、大多数の尊崇の気持ちを排してはならない。

吾が描く30年後の姿を、虎視眈々と狙い求めている勢力がある。
その勢力が、来月の参院選を睨んでいる。
30年後、『あれが始まりだった!』と云われる分岐点が、そこにある。



スポンサーサイト
14:26  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://yuichisakamoto.blog.fc2.com/tb.php/753-f90b17fc

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |