2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2016.05.22 (Sun)

鹿ネット

県議会で『有害鳥獣』について質したことがある。
環境保健部長は、野生に生息している鳥獣の数について答弁する。
『戸籍がないのに、どうやって把握しているのか?』と糾すと
『市町村の把握数でまとめている!』と。

野生の動物を保護すべきだ!という、圧倒的な世論に配慮しているのか
有害鳥獣の駆除に対して、行政は及び腰である。
人間が撤退してゆくと、里々に鳥獣が下りてきて繁殖する。

ネズミ算式に繁殖してゆくから、食物に窮し、作物を荒らして人間を困らせる。
県の行政は、今では『環境森林部』が所管しているが、此処は駆除と保護という、相反する政策を担う。
だから及び腰になるのだが、鳥獣被害に遭わない人々には、被害の深刻さは伝わらない。

スイカやメロンをつくると、収穫前に貉が秘かに食して帰る。
栽培に苦労している農家の悔しさはハンパではない。
防除するには、電柵を設け、カラスに対抗してネットも張る。
『買って食べた方が安上がりだ!』と嘆きながらも、翌年は同じことを繰り返す。

自宅下の竹林は、筍が顔を出す前に猪が掘っている。
正月頃に味わう、アクのない白い筍は、刺身として重宝されるものだ。
土の上に顔を出した筍には見向きもしないから、猪も食い頃を承知しているのだ。

日南市の東郷地区では、猿の集団が来て、玉ネギを食い散らしていた。
民家の屋根伝いに来襲するから打つ手はない。
今は移動して、被害が少なくなったと聞いたが、どこに移動したかは聞かなかった。

南郷町商工会の会長は、自宅近くの菜園に電柵を設けていた。
地上より1m50も上部に渡してあるから質すと、『猿用だ!』と。
猿が来襲するようになると、もう作物は諦めて作らない方がいい。

それでも、行政は駆除に真剣ではない。
第一、駆除に駆り出されるハンターが、高齢化で見当たらない。
新たに、ハンターを目指す人も居ないから、『自衛隊に駆除させろ!』という暴論も。

友人に、毎年、冬になると北海道で『蝦夷鹿』狩りをする者がいる。
夏はトローリング、冬は北限での狩りである。
ライフル銃が使えるから、命中率も高く、狩りの成功率が高いと聞いた。

宮崎県では、ライフル銃が使えない。
ライフルによる犯罪事件があって、テレビでも実況中継があったが、それ以来、使用禁止らしい。
散弾銃は広範囲にバラ玉が散るが、致死率が低いからライフルの比ではないという。

先日の、宮城県石巻地区森林組合との『友好組合締結式』
調印の前に、『友好の森』の植樹があった。
会場に着くと、鹿ネットが巡らしてあって、『当分は簡易のネットです!』と。

やっぱり野生鹿の食害に悩まされているらしい。
『鹿ネットよりも、漁網が強くて長持ちするんですが~!』と係員が呟く。
これでは列島全体が、鹿による食害に悩まされていることになる。

吾が、8ヘクタールの檜を植林したとき、根っこ付近をウサギが噛んでいた。
皮を食うのだろうが、360度に皮が剥げれば枯れ死してしまう。
飲料缶に、タールを仕込んで置いて廻ったが、効果はなかった。

県北の山林では、鹿ネットがなければ山は育たないという。
檜を食するのは理解できるが、杉までも盆栽にしてしまうらしい。
樹高2メートルまで食い荒らすから、植生も変化し、憂いが大きい。

鹿ネットを張り巡らすには、相当な支出と労力が要る。
惜しまずにネットを投入すれば、山林経営は破綻するだろう。
多少の補助金があるとはいうものの、わが身に置き換えれば植林を断念する。

以前の行政では、雌鹿の狩猟は禁じられていた。
今、そんな政策をとっていたら、県北の林業は壊滅だろう。
解禁されたが、前述した通り、今度は狩人がいなくなったのである。

『シカ肉を食ったことがありますかぁ~?美味いですよぉ~!』
喰ったことはある。 西米良村で食べたが、好ましい味覚ではなかった。
『猪の肉なら美味いけど、シカ肉を食いたいとは思いませんねぇ~!』と応えておいた。

ジビエ?と言ったか、余り興味はないが、野生の肉が人気だと聞いた。
そういう料理が全国区になれば、俄かハンターも続出し、有害鳥獣被害は無くなるかもしれない。
兎に角、山林の支配者が、いつの間にか鳥獣に代わられたが、考えてみれば本来の姿に戻ったのかもしれない。

鹿の繁殖と行動範囲拡大とを軌を一にして、『山蛭』が増えているらしい。
山に入ると、上から蛭が飛び、下草の先では躰を揺らして血を待っているらしい。
話を聞いただけで身の毛が弥立ち、背筋が寒くなってくる。

知らぬ間に、ズボンと靴下の隙間に吸い付いて、なかなか離れないという。
漸く離しても、1と月ほどは痒みがとれず、カサブタを取ると再び出血。
マダニと同じような症状だろう。

マダニは猪やタヌキが媒介しているが、山蛭は鹿が媒介しているから範囲が大きい。
殺虫剤を散布しても変化はないだろうから、蛭の退治は鹿の退治だ。
これも自然による人間へのしっぺ返しかもしれないが、山に入るのを躊躇する。

鹿が入らないように、杭を打ち、ネットを張る。
破れていないか、調べるために定期的に見回り、破れていれば修繕する。
場合によっては、修繕して、鹿を囲っていることになるやもしれない。

そんな苦労が、林業者に覆い被さっている。
いるけれども、かといって材価に苦労が上乗せされる訳ではない。
農作物でも木材でも、人間への報復は生産者だけか負わされているのだ。
スポンサーサイト
15:55  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://yuichisakamoto.blog.fc2.com/tb.php/737-345b6594

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。