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2016.05.11 (Wed)

『百姓』余話

夏物野菜は、5月の連休明けに植え付けるのが適している!と前回書いた。
サラサラとした西風が、時には冷たく苗を傷めるからである。
傷めて、再び買い求めに店頭に来るから、その為の苗も抜け目なく販売している。

茄子は、手作りで苗を育て、2段階で植える予定で、1度目を終えた。
スイカは3列に亘って植えたが、満を持していたのに昨夜の風雨で覆いが外れたか?
が、これも覆いを直せば足りるかもしれない。

ズッキーニは、雄花が一度に咲いて雌花はなし、翌日は逆で受粉が出来ない。
そういう習性なのか?毎年同じ現象だが、やがては両方が咲いてくる。
直ぐに果実が収穫できるから、見逃すと肥大化し過ぎてゆく。

2列に整列して育っていたインゲン豆は、先日の暴風で千切れ飛んだのも。
後で補植したが、この季節の油断できないところだ。
パイプで並行して囲い、収穫し易いように段取りしている。

雨除けハウスでは、例年のようにトマトを栽培する。
以前は、自分で種を蒔いてポット苗を作っていた。
それこそ、友達に与えるほどの苗を育てたものである。

が、『連作障害』を懸念して、昨年からは『接ぎ苗』を求めることに。
通常の苗の、倍はする価格である。
昨年は、懇意にしている店に依頼して用意して貰った。

が、『5月の半ば』と予約していたが、業者から店に届いた時期が早かったらしい。
箱に覆われた苗は、半ば黄色く変色し、天葉も煮えたように。
『苗が届いてますがぁ~!』という知らせに、大慌てで植え床を拵えた。

牛豚堆肥、肉魚残渣を堆肥化したもの、半熟成の菜種油粕などを多目に。
が、急拵えだから土との混入もままならず、植え付けた後に発酵し根腐れ。
収量も少なく、失敗の栽培であった。

今年は、『満を持して!』と思っていたが、今度は店頭で苗を求めたから、苗不足に。
購入しながら植え付ける~を繰り返してきたが、どうにも苗が不足して補えない。
通常の苗はふんだんにあるのだが、求める人が少ないのか、接ぎ苗は見当たらないのだ。

2棟ある雨除けハウスには、ブロッコリーやスナップ、うすいのえんどう豆があった。
キャベツ、ブロッコリーの未収穫分を片づける。
えんどう豆は、枯らしてネットごと焼却してしまう。

スナップは、『うどんこ病』に冒されて、全体が白く覆われていた。
枯れたら失念してしまい、用意していたマスクを着装せず。
ハウス内を耕耘する時の土埃と、うどんこの吸引で、喉の『声変わり』が再燃した。

トマトの『接ぎ苗』が、56本ほど不足していた。
これまで店頭で求める度に植え付けていたが、残りが手に入らないのである。
昨日は、県森連の監査が始まった初日。

分担しているから、質問への回答が戻ってくるまでに暇乞いして、宮崎市南部の苗圃に。
求めるミニトマト、フルーティートマトの苗はなかった。
帰りに豪雨の中、2軒のホームセンターを覗いて確保、今日の早朝に植え付ける。

それにしても、百姓仕事は難儀なものである。
『趣味』のような感覚で、以前から野良仕事に汗してきた。
が、収穫する喜びもさることながら、そこに至るに気苦労と費用が。

『躰を痛めつけて、何の得があるのか!』と、冷笑しながらカミさんが言う。
が、山に下刈りに行っても『一銭の得にもならない山なんて!』と、これまた冷たい。
かといって一日中、森林組合に居ても退屈だし、気を遣わせるだけだ!と思っている。

余暇時間があって、夫婦で小旅行に行ったり、買い物に行ったり。
ラジオで知る世間は、そういう動きらしい。
らしいが、吾には考えられない日常に、思えてならない。

それでは、友を誘って釣りやゴルフに行くか?
これもかって経験しているが、カネが掛かってストレスを溜めるもの。
それよりも、山や畑で汗するほうが、吾が生い立ちの性分だ。

ある大学教授が、60歳を過ぎると5オクターブほど音程が下がると云う。
喉の筋力衰えもあるだろうが、隔絶されて会話が少なく、声帯が委縮するとも。
確かに、ラジオを聞きながら作業するが、自身で発声することはない。

だから、時として掛かってくる電話に出ると、声がかすれていることを自覚する。
教授は、『だから唄でも唄っていろ!』と云われるが、担当医の井藤耳鼻咽喉科医師は懐疑的。
そういえば、祖父が一日中の下刈りで声を枯らしていたから、疲労に因るものかも。

先日、スーパーでブロッコリーを求めた。
一花が、145円である。
ポットで苗をつくり、元肥や追肥をやって農薬を散布し、100円ほどで市場に。

1万本を植え付けて、100万円の売り上げ。
機械の償却、肥料、人件費、足し算しても、引き算しても、合わないだろう。
値段が安いのは、需給のバランスが崩れているから。

だったら、全国的な生産調整でしか、需給バランスはとれない。
バランスが崩れていれば、時の相場頼みの価格だから、所得も相場頼み。
所得が経費を下回るから、離農してゆく。

この流れの中で、日本の農業は衰退してきた。
農業だけではない。すべての第1次産業が宿命を負っている。
如何なる宿命か? 産品の価格を『人様が決めてくれる』宿命だ。

産品を調理したもの、加工し2次製品に換えたものは、自身で価格を決定している。
その前の、汗と涙を長年に亘って流してきた人達の苦労が、所得で報われないのである。
だから、第1次産業から逃げ、衰退していくのだが、肝心の行政は判っていない。

でも、ホームセンターの苗売り場に群がる人々の多いこと。
プランターで、ベランダ栽培でもするのだろうか?
それとも菜園を持っていて、食うほどの野菜を作るのだろうか?

トマトを覆いする、鉄パイプを求めている人がいる。
昨年、雨に打たれて朽ち果てた経験を持つ人が、経験から学んで進化した姿。
人それぞれに、『野菜作り』に勤しむ姿が清々しくも、微笑ましい。

だったら、『市民菜園』を、数多く用意したらどうだろう?
その希望を、市議会議員に伝えてある。
遊休農地、耕作放棄地を活用して農園として貸与すればいい。
余暇活用、収穫の喜び、隣園とのコミュニティー、陽に光る汗の色が美しいに違いない。

そして、昔やっていたように、産品の『品評会』をやろう。
品評会をやりながら即売し、『作り方』も伝授して貰う。
やがて、品評会は『常設直売所』として成長するだろう。

などと考えながら、早朝から畑に繰り出してゆく。
肥満した躰を絞り、作る喜びを噛みしめる『百姓』として。
『非生産的』な労働だが、健康でストレス解消の『自己満足労働』だ。
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