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2016.04.06 (Wed)

『日本、最後』の高速道

『北は夕暮れ、南は夜明け』と、県内の勢いを表わす言葉があった。
南に比して、延岡、日向の地域が遅れている!と、県政を批判したものだ。
が、『南』というのは誤りで、県の西を示している。

以前、書いたが、九州自動車道をえびので分岐し、宮崎線が計画された。
着工して、僅か10年ほどで暫定開通、宮崎市まで届いた。
暫定2車から、4車化に至り、設計速度は100キロだ。

この路線は、延岡までの延伸で、その見通しが立てば大分、福岡と。
東九州道は、遠の昔に開通していたであろう。
県内、全ての政治家に『先見性』があったれば!

その段階で、南那珂地域は『近海カツオ漁』と『飫肥杉需要』に湧いていた。
カネは、山と海から寄せてくる!と、信じて疑わなかったのだろう。
だから、鹿児島県大隅と宮崎県南那珂が、『大隅地区開発』に反旗を。

国策に反旗を翻した地域への懲罰の掟は、霞が関では語り継がれる。
語り継がれた結果、国策の恩恵を享受できない地域として歩んだ。
その間、他の地域の公共投資は進み、見る見るうちに変貌を遂げてゆく。

一方では、近海鰹漁で資源が枯渇し、山の弁甲材は需要を失った。
船材としての弁甲材は、FRPにとって替わられ輸出が全滅の憂き目に。
当時の『佳き時代』に思いを馳せつつ、今でも大径材に固執する経営林家も多いが。

『清武~北郷間の施工命令を出しますよ!』と、本省の道路局長から電話が入ったのは県議会議長室。
『ありがとうございます!完成まで、どれくらいですか?』
『トンネル、橋梁が多いですが、まぁ5年というところでしょうか!』

続けて、『問題は北郷から先ですねぇ~もう一度、路線を検討して頂いた方が!』
川越日南市長時代に、平野から南郷に至る路線が、建設省に示されている。
宮元市長に、『あの路線ではダメだ!市街地を避けたがいい!』と吾が。

北郷インターから立野をブチ抜き、飛が峰、永吉、山の口、下方、津屋野。
この最短ルートなら、用地買収も容易で、構造物も少なくて済む。
が、市の行政は、このルートを一顧だにしなかった。

先日、宮日が『芳の元トンネル』の難工事について書いていた。
が、泥岩が出ようが、日南層群に当たろうが、施工技術として難題ではない。
要は、清武~北郷間の完成の後に来る『日南~志布志間』ルートを懸念しているからだ。

日南~北郷間が来年に開通する。
開通しても、利用者は少ない!というよりも皆無に近い道路だ。
やっぱり、日南~清武間の開通による効果が大きい。

『高速道は、つながってからこそ生きてくる』と、口酸っぱく言われてきた。
その『繋がり』が出来上がる時には、吾はこの世にいない。
それほど、日南~志布志間は、『慎重すぎる?』要素を孕んでいたし、今でも孕んでいる。

日南~油津間、夏井~志布志間の事業化で祝杯が上げられると聞いた。
夏井~志布志間は順調だろうから、やがて夏井~串間間、串間~南郷間と順調だろう。
課題は、日南~南郷間である。

市街地に近い場所を高架で通過するのに、用地買収が順調に進むのか?ということ。
先述の道路局長が懸念していたのも、その点である。
まぁ、市が要請した路線だから、市役所も死に物狂いで用買に取り組むだろうが。

昨日は、県森連の監査で日向市に行った。
僅かに半年しか経っていないのに、市街地の様変わりに驚いた。
大型商業施設が、真新しく林立し、急速に集積している姿である。

日向市は、日向駅舎の改築、鉄道の高架化と同時に『駅前再開発』を進めた。
それとリンクしての商業施設集積だから、都市化の進展と躍動感に溢れている。
矢張り、細島工業地帯という雇用の場、入郷の後背地を抱えているからだろう。

もう、勢いは止まったが、かっての都城が西諸、北諸、曽於郡を衛星として栄えてきた。
ここでも市街地空洞化に悩んで『活性化』を目指しているが、人は集まらないだろう。
大型商業施設の郊外展開と同時に、住宅地も郊外に拡がるからだ。

東九州自動車道の完成で、宮崎県最北端の北浦に観光客が集まっている。
県内観光地で、県外客を集めているトップは高千穂町である。
人は、『地元産の食べ物』、『季節感あふれる景観』、くつろげる『温泉』を目指す。

買い物がしたい人は、その目的に従って求めてゆくから、商業施設に集客力はない。
集客力、というのは、高速道を利用しての『集客』である。
つまり、商業施設に向けての高速道活用は、一部分に過ぎないだろう。

と、なると油津の市街地活性化計画は、如何なる効果を産みだすのか?
市内からの集客は限られている。
目的とする施設も、買い物にも不適だし、魅力も無い。

高速道の効果が、油津の市街地に及ぶか?
地どれの食材を用いた新鮮な料理か、それとも海のレジャーか?
より効果が高いのは、飫肥の町と棚田景観かもしれない。

団塊世代以前の初老の興味は、食い物に、昔日の思いに耽る景観。
伊香保でも体現したが、昭和時代の生活様式を模した場所には初老の面々が。
誕生日の読売新聞一面を、自動入力で刷り出してくれるのも嬉しい。

高速道の開通を睨んだ取り組みが進められるかもしれない。
が、高速道は『市街地活性化』とは、『無縁』のものと捉えた方がいい。
それとも、高速道で家族が会いに来る高級な『介護付き有料老人施設』を誘致するか。

高架道路の橋脚が、窓を開けたら目の前に!
そういう暮らしを求める住人はいないだろう。
それだけに、今回の高速道具現化には、難題が横たわる。

もう、全国を見回しても、高速道空白地域はなくなった。
『なぜ、交通事情に恵まれない日南地方の高速道建設が遅れたのか?』
その原因を極めれば、自ずと地域の未来が見えてくる。
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