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2016.03.17 (Thu)

出来もしないこと

江戸幕府の頃、江戸の町は世界第1位の人口を誇るほどに栄えていた。
幕府という『中央集権』体制だから、全国への決め事は江戸から発せられる。
地方の各藩は、強制的な参勤交代で年毎に自藩と江戸をアチコチと。

殿様の妻女などは江戸屋敷に住まいし、御世継ぎも同様だ。
つまり、ていのいい人質であって、江戸上屋敷に住まいしている。
そして、江戸住まいの下級武士は、下屋敷に住むのである。

江戸の暮らしは、地元の藩庫から送られる資金で成り立つ。
江戸の下屋敷では、地元産品の商いが上手く行くように商社も兼ねる。
従って、カネだけではなく物資も江戸に集まってくるのである。

人や物が集まれば、その生業を支える関連商売人も集まってくる。
どしどしと集まるから、その者達の暮らしを支える商売がなりたつ。
飯屋や飲み屋、八百屋から女郎まで。

つまり、地方の富が中央に集まり、伴に人材も集まってくる。
かっての都だった朝廷のある京都は衰退し、見る影もなくなる。
ただ、商都・大阪だけは別だが。

それでも、幕府は朝廷の認可の許に成り立っている形をとる。
だから、江戸から京、大阪に赴くことを『上る』と云うのだ。
『灘の生一本』樽が江戸に運ばれると『下り酒』と言ったらしい。

明治になって幕府は滅びて、朝廷に大政が奉還された。
が、京都ではなしに、朝廷が江戸城に入ったから『東京』と呼ぶ。
そして、『下り』ではなしに『上り』になり、東京に行くことを『上京』と云うようになった。

1600年の開闢から400年以上、日本の政治は東京で進められている。
国会も、最高裁も、役人たちも、である。
だから中央集権下では、地方は上京して『陳情』する習わしである。

大学の大半は東京にある。
卒業して就職した会社の殆どが、本社を東京に置いている。
地方を差配する役人たちも霞が関から動かずに、地方を呼び出して下知する。

証券取引の大半も東京だし、メディアの本社も東京にある。
地方を押さえるために、時には役人を地方の役所に派遣し、息抜きを兼ねさせる。
東京から地方を『見下す』習性は、江戸の昔から変わっていない。

四全総(第四次全国総合開発計画)だったか失念したが、地方分権を謳っていた。
多極分散型の国土をつくり、東京一極集中を排するというのである。
当時、県議会の質問で、『画餅』だと申し上げたから記憶にある。

人とカネ東京に集まれば、地方は逆の現象を辿る。
育てた子弟は、東京で納税し、地方には還元されない。
僅かに、『国税3税』の4割強を『地方交付税』として地方に配分するだけだ。

が、地方交付税は本来、地方の『自主財源』というものだ。
だから、維持している自治体の面積、人口、道路の数などに比例して配分される。
その原資は、地方が汗を流して得たものと理解すべきである。

が、東京などの大都市も、集団就職で吸い上げた経済成長の働き手が老いてきた。
老いたら、都市では面倒を見きれない。
できれば地方に漂流させて、地方で身罷るようにしたい!
東京の役人は、そのような『地方押付け』を考えている。

その為には、地方に夢と希望を与えなければならない。
イヤ、夢と希望ではなしに、飴とムチを!である。
そこで持ち出したのが『地方創生』だが、夢が重なるから、どうしても『金太郎飴』になる。

地方創生の手始めとして、中央省庁を地方に分散させようと画策した。
が、東京にしがみつく役人たちは、どうしても『都落ち』を避けたい。
為に、いろんな難癖を付けて、『移転出来ない理由』をでっち上げる。

蓋を開けてみたら、文化庁だけを京都に、『数年以内』に移転させるらしい。
徳島県や北海道、和歌山県、三重県など、地方が移転を求める機関は多かった。
が、結局は全てか潰えていったのである。

文化庁だって、実際はどうなるか判ったものではない。
どうせ文科省の下部機関だから、そのうちに消えてゆくだろう。
移転しない理由の殆どが、『国会対応が難しい』

そんなことは最初から判っていたことである。
判っていたのに、地方を慰撫するために出しただけの案であろう。
真に受けて、希望を述べる自治体の『読み』の浅さに辟易する。

簡単な方法がある。
国会を移転すれば済むことなのではないか?
国会は、『国権の最高機関』なのだから、国会が動けば全てが動く。

肝心なことは、国会が動きたがるかどうか?だが。
これもムリであろう。
自身の身を削ることを厭う人種の集合体だから。

出来もしないことを、繰り返し唱えては民を騙すのは、古くから行政が使ってきた手法。
判っていても、それに乗っかかるほどに地方は疲弊している。
国会の地方移転だけは、全党派が反対する課題かもしれない。
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