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2017.03.11 (Sat)

読み合わせの日南市議会

かれこれ43年もの前になるが、日南市議会に議席を置いた。
迫富という議事係長がいて、速記を担当しながら議事運営にも長けていた。
吾も学生時代に『議事法』を学び実践してきたが、係長から教えられること多々。

最初の質問を通告した折、聴き取りに自宅に来たのは同じ地区に住まいする職員。
吾が質問内容を告げるのに頭を捻るから、吾が一言一句 書いてあげた。
内部での打ち合わせと質問が異なったのか、次の時から担当者が替えられた。

大まかな通告でも、市長も担当課長も答弁できた。
答弁に窮すると、『早く応えんか!』『なんで判らんとか!』などのヤジが飛ぶ。
ヤジもそのまま議事録に掲載され、『早く応えんか!』と叫ぶ者あり~と表現される。

録音テープも廻っているが、流派の異なる速記者が二人いて速記している。
発言の訂正を求める動議が提出されると、速記を翻訳し、内容を確認する。
大らかな議員に、緊張いっぱいの当局、が、当局も担当行政に通じていた。

県議になって質問を通告すると、財政課の担当職員が質問内容を聴取する。
聴取した内容に従って、各部の企画調整係を連れて来ての聴き取り。
再び面談を求めた担当者は、質問原稿と答弁原稿を示し『これでいいですか?』

質問原稿は自前で用意するが、答弁内容に目を通す。
すると『再質問がありますか?』と聞くから、再質の内容を告げる。
告げた内容に対する答弁を示して、『再々質問はありますか?』である。

それでは、本会議場で互いの『読み合わせ』を演じるだけである。
つまり、舞台の外から眺めると『八百長』だろう。
が、何を質問するか!から丸投げしていた議員もいたから驚きだ。

以前に書いたが、県当局が屋外広告物で自民党と社会党に差を付けた。
怒った吾は、『県行政は公平か?』と質問を通告。
内容を察した都市計画課長は、『擦り合わせ』どころか、通りかかっても吾を無視した。

余裕である。  法理論で『蹴散らしてやる!』という自信だろう。
登壇して問うた時間は30秒、松形知事の答弁は1分半。
それから再質に入ったが、身構えた土木部長とは異なる論法で臨んだ。

慌てた部長は、全く無関係の答弁を繰り返し、集中するヤジに壇上で立ち往生。
7度目位の質問で議長が『暫時休憩』を宣し、休憩中に執行部が動いた。
全面降伏で『反省し、公平に対処する』と答弁、幕引きを図った。

先日は、開会されている日南市議会のライブ中継を見ていた。
3日間の日程だったが、ところどころしか見ていない。
見ていないが、議員と当局との『読み合わせごっこ』の上手さには感心と辟易と。

なんでも、質問の通告は細部に亘っての記述が求められ、そのうえに聴き取りもある。
通告書の写しはそのままに、議場や傍聴席に配布されている。
その写しに無い質問が出てくると『通告外だ!』と制限される。

通告書を提出し、そのあとの聴き取りでコト細かに内容を教えている。
当局に教えたことを、他の議員は知る必要はないのに『通告外だ!』である。
聞きたい議員が、聞きたい内容を質すのが質問なのに『許せない!』と取り消させる。

議員は通告して、聞き取りで細かく内容を示すのに、答弁は本会議場のみである。
つまり、幾日も前に通告したことへの返答が、初めて本会議で答えられる。
答弁を聞いて、派生する問題が出てくるのは当然だから、再び質そうとすると『通告外』

永年の慣例!らしいが、吾の時代には窮屈な制限はなかったから、それ以降の『自制』だ。
質問の内容は細部に亘って教え、応えには反論させない!
これで『得」をするのは当局だから、当局の『無難』の為の因習といえる。

本会議終了前に、『議運を開いて下さい』と議員が発言し、議長が『わかりました!』
これは議事法に照らし合わせて、決してあってはならない。
議運開催要求は議事進行に関する動議だから、『議長!議事進行について』と発言すべき。

議事進行に関する動議は『所定の賛成者』がいなくても取り上げられる動議。
議運では、『正直者がバカをみる』という発言の「バカ」が問題視されたらしい。
『そんなバカバカしい!』『そんなバカなことはないでしょう!』『バカげたことだ』

禁句の辞典でもあるのだろうか?発言制限に『言葉狩り』の市議会である。
日南市議会は度々『暫時休憩』を繰り返す。
執行部が答弁に窮したり、答弁者を定める時などにだ。

いちいち休憩を宣告しないで、答弁に至るまで待てば良い。
休憩を宣告し、再開を宣しないで議事を進めたこともあったが、それ以降は議事ではない。
従って『議事録登載』もできない筈なのに、しきたりにやかましい議員は気付いていない。

気付いていないのではなく、知らないのだろう。
ひとの発言をヤジったり、制限する前に『議会運営』のイロハでも学んだ方が。
傍聴席に行かずとも、ネットで傍聴している市民も、市民以外も多いから冷や汗ものだ。

そういえば、日南市議会には『議会改革特別委員会』なるものが設置されているという。
何を改革したいのか? 議員の役割が認識できていないのに『改革』はムリだろう。
まず『議員とは?』からはじめ、地方自治法で役割を学び、議事運営の進め方を学べ。

質問の通告は『議長に対して行うもの』であり、これは単なる『申し合わせ』に過ぎない。
申し合わせを金科玉条の如く大事にし、市民の代表たる議員の発言を封じる。
やっぱり、民主主義とはなにか?中学、高校で学ぶ『公民』から始めるべきだなぁ。

議会も執行部も『議会報告会』や『市長と語る会』を開催するが、市民は寄らない。
寄らないわけは、行っても無駄だと知っているからである。
市長は『聞きおくだけ』、議会には『予算も執行権』もない。

市民から寄せられた要望を開陳する場『本会議場』での発言を封じる議会に期待はない。
期待されていない議会に、自ら出てゆきたい!と願うのは、ホンの一部だろう。
『出たい人』よ!  日南市議会を『言論の府』と思うな!
窮屈で、因習に固執し、言論を封じられる場所なのだ。


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