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2016.11.19 (Sat)

受動喫煙

下咽頭腫瘍が指摘された時、医師が問う。
『飲酒は18歳から~どれだけ呑んできたの?』
『晩酌3合、宴会7合です!』

『え~とたばこは18歳から、何本くらい?』
『16歳の頃から、多い時で3箱くらいですか!』
『えっ!そんなに早くから吸っていたの? これだけは止めなさい!いいですね!』

中学生の頃、祖母が吸っていた『しんせい』をくすねて吹かしていた。
祖母は、1本を3刻みに切りキセルで吸うが、吾は1本そのまま。
祖父に隠れて吸っている祖母が、咎めたてる筈がない!との前提。

以前も書いたが、高校3年時にトイレで吸っていた。
通り掛かった野球部監督の高崎先生が、『坂元!上から煙が出ちょっど!』
吸う!というよりも吹かしていた!というのだろう。

学生時代は、ハイライトからショートホープ、エポックと、銘柄が替わった。
両切りのピースの匂いに惹かれ、『缶ピー』を買い込んだこともあった。
通学路はタバコの吸い殻が散らかり、校庭の灰皿は直ぐに満杯になっていた。

歩行者の『くわえたばこ』は当たり前の時代で、唯一、電車内だけが禁煙。
が、それ以外の列車内は煙が立ち込め、イス裏や手すりの灰皿は溢れている。
駅のホーム、ホーム前の線路敷も、捨てられた吸い殻で覆われる。

映画館で吸うのもいるから、映写機からの光に煙が反射する。
かといって、煙で咳き込む人も無く、嫌がる風の観客もいない。
勿論、喫茶店には大きな灰皿が置かれ、当然の如くに煙が立ち込める。

『角の煙草屋』と言われるように、アチコチに煙草屋の看板がある。
そこには必ず!と言っていいほど公衆電話が置いてあったから、その下にも吸い殻が。
煙草屋の店番、その日当を稼ぎ出すほど売り上げていたのだろう。

それほど定着していた『嗜好品』に課税し、急場凌ぎの財源を求めたのは3公社5現業。
林野庁の赤字、国鉄の赤字、20兆円を超える税金を愛煙家から吸い上げた。
吸い上げたのに、用済みになって禁煙の徹底である。

県と市町村に『たばこ税』が廻されるから、地方にとっては大きな財源。
外国旅行では、出国の免税店で国内たばこが安価で買えるのに、税納付の為わざわざ地元で買って行ったこともある。
今ではタバコ代金の8割が税金かもしれない。

税額が上がり、止めようか!と迷いつつも、やっぱり吸っている。
その意思の弱さに便乗して、課税強化しながら税金を収奪してゆく政治の汚さ。
吾も3年間の禁煙の後に復活、こんどは病が背中を押した。

今では、『吸わない!』のが当たり前の時代だ。
第一、吸う場所が限られている上に、露骨に嫌な顔をされるから肩身が狭い。
止めて思うに、他人様の煙の臭いはイヤだし、他人に同様の思いをさせてきたことを恥じている。

でも、生活習慣とは恐ろしいもので、畑仕事や山仕事の合間で、欲しい!と感じる時もある。
ここで『一服できたらなぁ~!』と思うが出来ないから、休まずに仕事だ。
そろそろ体内から、50年間に蓄積されたニコチンが消える頃かもしれない。

タバコを吸う人の『肺癌』罹患率は、吸わない人の1,3倍というから、案外の数字だ。
が、受動喫煙防止法は厳しくなり、今度は罰則も設けられるという。
そうなると、『喫煙室』を設けるか、全面禁煙しかないだろう。

小中学校は勿論、病院など殆どの建物が禁煙になる。
この制度強化は、世界で最も遅れた対策というから、後進国といえるのだろう。
それでは、接待業や飲食業はどうなるか?

愛煙家は、スナックでも吸えないし、街頭に出ても禁煙だから禁断症状が出てくる。
吾もそうだが、飲酒の時に吸いたくなるから、二次会には行かないかもしれない。
そうなれば、水商売は上がったりで、対策として『喫煙室』を設ける。

個々で『喫煙室』を設けるのは大きな出費で叶わないから、共同で設ける?
そうなると、相客で喧嘩になるかもしれないし、連れがバレる危険性もある。
どっちみち、飲食業を生業としている人達の『苦悩』が始まるのである。

そんなに苛める愛煙家が吸う『たばこ』を、なぜ政府が生産しているのか?
被害を及ぼすものなら、政府が手を引けば良いではないか?
引かないのは、有力な『税源』だからだろう?

綺麗ごとを並べながら、一方では『悪の根源』を生産して稼いでいる。
それを知っていて見過ごしている国会議員やメディア達。
この『矛盾』に反論できる人はいるのか?
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