2016年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

2016.08.31 (Wed)

『話し合い』派の出番

娘の迎えを待つ高崎線・本庄駅で『安保法制反対』派の連中が街頭活動。
娘が来ていないから、活動家の連中と問答を。
到着した娘から、『この人達を相手にしてはダメよ!』と叱られたのは、前に書いた。

問答の中で、『安全保障は、話し合えば解決すること!』と、彼らは言う。
『中国の侵略に対応できるのか?』と糾すと
『勿論ですよ!話し合いで解決できないことはありません!』と自信満々に。

その中国が、話し合いに応じないからフィリピンはハーグの国際仲裁裁判所に。
判決は、中国の主張を一蹴したのに、中国は従わないでいる。
この国が、世界平和を掲げる国連の常任理事国なのだから、『話し合い』を信用できる機関はない。

なければ、自国の安全保障を、どうやって確立してゆくのか?
同盟国と固い絆を築いて防衛するか、自身で防衛に徹するしかないだろう。
その辺りの見通しに、反対派は口をつぐんでいるから『話し合い』の現実味が感じられないのだ。

中国が、東シナ海、沖縄県の尖閣諸島付近、日本領海の侵犯を繰り返している。
8月3日以降、連日の領海侵犯である。
8日には、公船15隻で、うち武装した船は9隻に及ぶ。

公船の周辺には、200隻以上の漁船が操業しており、自国の経済水域と同様に振舞っている。
確かに日中漁業協定で、中国の操業は認められているが、公船の侵入は認められない。
徐々に『実効支配』を進め乍ら、自国領土として国際認知を目指しているのだろう。

中国は、南シナ海でも漁船に武装漁民を載せ、上陸させている。
尖閣諸島でも同様の動きを見せ、自衛隊が奪還するのを待つ。
自衛隊が軍事行動を起こせば中国軍が動き、軍事衝突の理由付けに使うだろう。

その時、米軍が自衛隊と同調して中国を排除する!
そのような動きを期待しての『安保法制』なのだろうが、果たして米軍が動くか?
それこそ、『話し合い』に転じている米国に期待できず、日本単独の防御を覚悟しなければならない。

その『覚悟』は出来るのか?
否であろう。
いざという時には『暫時休憩!暫時休憩』と叫び、『話せば判る!』と声を嗄らす。

中国は、東シナ海でガス田開発にも乗り出しており、地下資源開発でも『実効』を進めている。
『地下資源開発』と銘打ちながらも、実態は軍事施設の整備である。
施設にレーダーを取り付け、日米両軍の監視体制を強めているのだ。

なぜ、監視体制を築くのか?
軍事支配を確立し、領土、領海として認知を強める為だ。
南シナ海と同様の『泥棒行為』だと思って、間違いない。

中国の『領海法』が面白い。
台湾、尖閣諸島、南沙諸島など6つの諸島が『領土』とされ、領海に入れられている。
国際司法裁判所が否定した島々が『領土』と規定されているから、笑止なことではないか。

中国の軍備増強は、吾らが思っている以上に進んでいるようだ。
おそらく、太平洋や南シナ海では、米軍を遥かに凌駕する軍事力だろう。
今ではまだ、米軍と自衛隊には劣るだろうけど、追い越すのは時間の問題だ。

安倍首相は先日、アフリカに出向いて『総額4兆円』の援助を約束した。
が、中国は『6兆円』規模の援助を行っているらしい。
ASEAN諸国にカネをバラマキ、他の国々にも援助を行って国際世論を押さえている。

それに、イチイチ対応するよりも、自前の軍事力、とりわけ最先端技術を確立することが先ではないか?
北朝鮮は核開発に懸命だし、核ミサイルも現実になっている。
それを、中国は『見て見ぬフリ』を決め込んでいるから、中国の代理戦争を請け負うかもしれない。

中国は、一党独裁の政治である。
『独裁政治』は、国民が進歩し、情報を得れば『反政府』で爆発する。
爆発させないためには、常に外敵をつくり、挙国一致を演出する必要がある。

その『独裁政治』を維持するために、日本の領土が利用されている。
『九段線』のような線引きを掲げて、泥棒の既成事実化を図るのが常套手段。
『日中中間線』での中国主張を見れば、歴然だろう。

平和な日本。
『話し合い』を唱えているうちに、異邦人で溢れてくる。
『日本国憲法擁護』を叫んでいるうちに、『日本』が消えている。

唱えている人、叫んでいる人、みんな『中国贔屓』なのである。
イヤ、『中国国民』なのである。
スポンサーサイト
12:29  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.27 (Sat)

再び 『自分党』に!

確か、中学生の頃だったろうか?
県議の江藤隆美さんが衆院選に出て、初当選された。
農民連盟推薦の無所属で、大量の選挙違反が出たことを記憶している。

当時は『中選挙区制』だから、自民党公認には相川勝六、川野芳満の両氏だったか?
自民党の公認が得られなかったから、江藤さんは無所属での立候補だった。
宮崎2区は、瀬戸山三男、小山長規、社会党の児玉末男。

温水三郎さんが、自身の運転するベンツで野尻湖に突っ込んで、亡くなられた。
参院議員の補欠選挙には、自民党公認の松形さんと、元・衆院議員の坂元親男さんが。
坂元さんは、農民連盟の推薦を受けて、『豊かさを、町の人にも農家にも!』で圧勝。

余談だが、敗北した松形さんは、黒木知事辞職後の知事選に出馬。
当選して、連続6期つとめられたから、参院選に当選していれば知事は無かった。
なにが幸いするか判らない『一寸先は闇』だが、坂元さんは無所属当選から自民党県連会長に。

上杉さんが三木派から衆院選に出たときは、自民党公認だったと思う。
が、落選が続き、参院選挙に鞍替えして当選されたが、これは無所属。
当時、上条勝久さんが現職で、自民党公認候補だった。

とき同じくして、衆参同日選挙だったが、中山成彬さんが2区から無所属で。
その前に、堀之内久雄さんが無所属で当選している。
中山さんは、その同日選挙で敗北を喫した。

上杉さんが参院選に立候補した時、吾は自民党県連青年部次長だった。
上杉さんが青年局長だったから、青年部・局、ともに党紀違反である。
建設省出身の上条さんに弓引く吾に、日南地区建設業協会は冷淡だった。

それで困ったのは、吾が役員を務める業者の社長である。
『建設省の仕事の現場代理人をしているのに、反上条だ!』という訳である。
幸い!というべきか!選挙中は交通事故で入院していたが。

新人が戦いを挑むには、無所属で闘って、勝利後に復党するしかない。
国会議員の系譜を見てみると、ほとんどが『党紀違反、復党組』である。
中には、他党の庇を借りて当選し、離党、転向する輩もいるが。

県議会議員も、最初の戦いは『無所属』である。
吾の同期でも、自民党公認で勝ち上がったのは、吉元議員と吾だけだ。
『無所属でなければ票が集まらない!』と云うが、当選したら入党し、大樹の陰に入る。

自民党が下野した時、公明や民社党との勉強会を立ち上げて、自民党長老の反発を買った。
初めて経験する『政権下野』だから、身に及ぶ影響を危惧したのだろう。
『余り、波風を立てないで、ジッとしていて!』の心境だったのかもしれない。

その時、自民党の野中さんたちは『公明党=創価学会』を批判し、池田大作会長の証人喚問をチラつかせた。
が、羽田内閣が行き詰まると、禁じ手の『社会党との結託』を謀り、政権を奪取した。
そして現在では、創価学会の経営する公明党と、長い蜜月関係を築いている。

勉強会を立ち上げた吾を、自民党県連は『離党勧告』し、追い出した。
幾度となく復党を願ったが、『当選後入党』の同期生たちが反対し、4年間、店晒し。
度重なる地域支部の懇請に負けて、苛め抜かれた末の復党だった。

爾来、自民党の党紀に違反することなく、吾自身が県連会長を担うなど、改革にも精励した。
が、吾の復党に反対していた現職参議が党公認から漏れ、無所属での立候補に。
党紀違反なのであるが、現職で落選の憂き目。

その方が、民主党の参院選・新人候補を支援し、自民党現職を追い落とした。
そして、己の子息は『自民党現職の参院議員』である。
そして、上杉参院議員を破った党紀違反議員が、現在、参院議員3期目。

長く復党を願いながら、叶わなかった吾から見れば、『党紀尊重』の機運は無い。
その時々に党を利用し、邪魔になれば離れれば良いのである。
離れても、再び戻る必要がある時には、復党すればいい。

その程度の『自由民主党』であることに、驚くしかない。
が、党のお墨付きが無ければ『支部』を名乗れないし、政治資金も集められない。
今でも業者は、自民党の看板に政治資金を提供しているからだ。

幾度となく、青木参院会長の部屋に通ったが、手前に片山幹事長が居て、顔馴染みに。
その片山さんは定年に達した後、日本維新の共同代表になっている。
そしてご子息も、新たに参院議員に加わった。

第1次安倍内閣で国務大臣を務めた渡辺さんも、『みんなの党』から日本維新に。
再び自民党で、栃木選挙区から立候補する動きも。
もう、なにがなにやら判らなくなってきた。

判らなくなってきた間隙を縫って、自民党総裁の任期を延長しようとしている。
現在の2期6年では、安倍さんが東京五輪に顔出せない!という理由らしい。
日本の指導者が、五輪に出ようが出まいが、国民には無関心、無関係である。

その、任期延長に前向きなのが二階幹事長。
まぁ、その為に任命されたのだろうが、この人も『理念、哲学、信念』とは程遠い人である。
中国に媚を売り、中国の代弁者だから、国を危うくする危険人物と言えよう。

かって、中曽根康弘大勲位が、任期延長の御加護を受けた例がある。
自分たちが決めた党規なのだから、期数も年限もなくせば良いではないか?
それであれば、『自分の時だけ』という、例外を設けなくてもいい。

しかし、五輪も大事だけど、国民生活の向上に情熱を傾けて欲しい。
思えば、日本の高度経済成長期は、団塊世代の経済活動に連動していた。
子育て時代には大学が増え、マイホーム時代には住宅産業が盛況だった。

現在では、経済活動に連動する世代がない。
団塊世代が向いている方向は、病院と老人福祉施設だろう。
だから、医療保険、介護士、看護師などの需要が増大しているのである。

そうなれば畢竟、次世代の経済の下支えは、人口頭脳とロボットである。
この分野に多額の研究資金を投入し、農業をはじめ、全ての分野を機械化、ロボット化する。
そうすれば、アベノミクスどころか、日本の経済成長は群を抜くだろう。

民主党、いや今では民進党とかいう政党の出番はないのかもしれない。
が自民党も、『党是』と言いながら、出来もしない『憲法改正』などと言う。
そして今度は、自身の為の『任期延長』である。

政治は歴史が評価する。
幾ら五輪を主導しても、政治的資質とは無関係である。
ましてや、自身の為に『例外』を設けるなどと、僭越過ぎないか?

『自分党』に先祖帰りする情けない現状だ。
所詮、その程度の為政者しか世に出ないのだろう。
悲しいことだが。

12:44  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.24 (Wed)

行き場のない雨水

登下校は、市道・坂元線から急坂の里道を300メートル。
他の停留所からだと、今別府を横断する集落道を1キロほど歩く。
今は近距離に感じるが、小学生には遠い通学路だった。

大雨になると道筋に雨水が流れ、沢蟹が湧くように道を横切る。
所々に『水切り』が横断に切られているから、道を逸れて山中に雨水が注ぐ。
それは小さな谷を構成し、大きな谷に注ぎ込む。

自宅は山の中腹に位置していたから、水利は万全とは言えない。
100メートルほど登った場所、茅場に水の湧くところがあって、そこから筧を引いていた。
茅場の上は雑木林だから、保水能力が高く、水が湧くのである。

でも、冬場にはチョロチョロしか来ず、風呂用、そして足し湯の水には足りない。
100メートルほど下ったところから、天秤で水を運び揚げる仕事が待っていた。
樽桶の半分ほどを担ぐのだが、木の根っこに当たったりしてこぼれたりして、シンドイことこの上ない。

その水場は、冬には一日中ツララが融けず、水量も豊富だった。
現在の技術ならば、ポンプアップで利用できたのだろうが。
水場の周辺は、雑木林に覆われていた。

当時、大きな杉が立っていたのは、我が家の周辺だけである。
家の前には畑が広がっていたが、両脇は雑木林で、いうなれば『薪炭林』だ。
囲炉裏の薪は硬木だから、雑木林を伐り調達していた。

戦後復興で、パルプ用に照葉樹を伐らなければ、綾町のような森は大規模に存在しただろう。
落葉樹は、春になると芽を吹き、根っこから水を吸い上げ、葉を繁らせる。
その時期に、木の幹に耳を当てると『シュンシュン』と、水揚げの息吹が聞こえてくる。

夏に成長し、冬が近くなると葉を散らし、水を根っこから吐き出して冬に備える。
照葉樹や杉など、落葉しない樹木も水は吸い上げるが、吐き出すことは無い。
落葉樹が落ち葉で腐葉土を作り、吐き出した水は冬枯れの谷を潤す。

腐葉土が植物プランクトンを養い、水生昆虫を育み、それを食するウナギが遡上する。
冬場に水が残る谷には、どんなに奥深くてもウナギが居たものだ。
そして、鈴ガ嶽の中腹には『サンショウウオ』も生息していた。

森林が保水機能を有し、水源涵養機能を備えていることは誰でも知っている。
その周辺の迫田には、田植えが済んだ頃にウナギが泳ぎ、沢エビが繁殖していた。
川を下ったプランクトンや水生昆虫が海に注ぎ、そこで沿岸の魚介類が増殖したのである。

でも、森林と言っても、針葉樹では保水機能、水源涵養機能、プランクトン増殖は望めまい。
やっぱり落葉樹の果たす役割が大きい。
その『棲み分け』が大事なのだと、吾は以前から口を酸っぱくして言う。

40年ほど前に、酒谷の奥地、国有林の原生林伐採が持ち上がった。
酒谷奥地の人達は、国有林施業に従事して糧を得ているから反対しない。
吾は、敢然と反対の立場を鮮明にし、全山の伐採を中止させた。

経済林として杉を植林するところ、そして水源涵養機能、野生動物の生息環境、景観の保持の森を訴えたのである。
一時的な林野庁経営の為に、国民的財産を失うことを懸念したからだ。
もとの照葉樹林に復元するには、数百年の時間を要するのに。

水を貯える森があり、下流にはダム機能としての迫田がある。
集中的に長く雨が続いても、河川の一挙増水はない。
水田で、一時的に貯水する水は、相当量のものである。

今は、そういう機能を果たす農地も森林もなくなった。
河川には、一挙に雨水が流れ込み、勢いを強めて下流に迫る。
『緑のダム』『農地のダム』が失われたのである。

市街地は、都市計画で道路の網ができて家が建ち、畑地も水田も宅地化してゆく。
農業用水路は都市排水路に変わり、住宅地の雨水を集め、中小河川に運ぶ。
吐ききれないから市街地で溢れ、都市河川も収容できずに溢水する。

道路も舗装、庭先もコンクリート張りだから、地下浸透ができない。
出来ないから『表面水』として、側溝や水路に注ぐしかないのである。
為に、行き場を失えば、付近に漂うしかないから床下、床上の浸水に至るのだろう。

『ゲリラ豪雨』と言われる。
大都会はコンクリートジャングルだから、熱を吸収しても放熱する手段はない。
吸収され、堆積した熱が上昇気流を発生させ積乱雲に、そして海で上昇した水蒸気を地上に降らせる。

江戸では、大川(隅田川)や江戸川が水運の要だった。
アチコチに掘割があり、江戸の隅々まで小舟を入れたのである。
が、時代と共に掘割が埋め立てられ、そして地下水路に換えられた。

公園など一部を除けば、すべてがアスファルトかコンクリートで覆われている東京。
浸透する手段がないから、流れ出すしかない。
水は『低きに流れる』から、水の集まるところは自明だ。

今年の台風は、日本の近くで成長し、関東以北を縦断している。
本州の真南で発生した台風10号は、上に登らず、九州南部に下って来ている。
太平洋高気圧ではなく、大陸や三陸沖の高気圧に支配される今夏の天気図、何かおかしい。

北海道は、2個の台風に冒された。
1日の降水量が100ミリで『ニュース』だから、『時間雨量100ミリ』の吾らは驚くしかない。
梅雨のない北海道には、集中豪雨もないだろうから、河川に頑丈な堤防も必要ない。

必要ない筈の所から越水し、浸水で住宅が被害を受けている。
こうなると、過去の水害や災害の予測は成り立たなくなる。
でも、異常気象は、吾ら人類が原因をつくったものである。

便利な生活を得るために大量のCО2を輩出してきた。
結果、甚大な被害を修復するために多くの犠牲を強いられる。
結果には、必ず原因があるのに、それを改める仕組みと合意とかがない。

台風10号は、『もう少し反省しろ!』と言っているのだろうか?
本州南岸から九州南岸に下り、勢いを蓄えて再び日本を襲おうとしている。
迷走、迷走の、人騒がせな台風の年だろうか?

8月に入って、雨らしい雨は降っていない。
先日、30分ほどの夕立があったが、畑の周辺は湿らない。
今度は、シトシトの『秋雨』が続く時期であるが、長雨に泣かされるか。

上手く行かないものだ。
12:16  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.20 (Sat)

ドーピング

囲炉裏が切ってある江戸間16畳の居間が、双子と母の寝所だった。
夜半に、戸棚の木戸を開ける音がして、母が訝った。
祖母が、梅焼酎の甕に柄杓を入れ、湯呑に汲んでいる。

『おっかさん! 何をしょっとなぁ~? 焼酎を呑めもせんのに!』と母。
『お父っつあんが私を抱いて「М子!М子!」と云うたつよ!』
涙を流しながら嗚咽し、無念の訴えを娘に。

祖父が出かけてから、祖母、母、叔母で鳩首会談だ。
『やっぱりなぁ~!』とか、『仕方がねぇがぁ~!』などと話している。
『もう、そんな年になって焼き餅なんて!』と吾が言うと、『子供にゃあ判らんとよ!』と叔母。

叔母は、昭和20年の生まれだから、吾より3歳だけ上である。
叔母は、祖母が40歳で産んでるから、祖母も60歳近くになっている。
祖父の不倫が許せないのは、祖母の姪に当たるМ子を娘のように可愛がってきたから。

教員をしていたМ子の夫が急死した時、稲扱ぎの真っ最中に祖母は走った。
祖父も以前からМ子を気に入っていて、『長男の嫁に!』などと希望していた。
同い年の従妹なのに!である。

М子の長男は吾より2歳下で、中学校に入ってくると吾の傍近く、親しく馴染んだ。
が、或る時から余所余所しい態度に変わり、吾には戸惑いが。
思えば、その頃から祖父とМ子との関係が親密になっていたのかもしれない。

祖母が、書置きを残して家を出た。
М子と祖父のことを記したハガキが舞い込み、祖母は確信したのだろう。
ハガキを出したのは誰か?中三の吾にでも推測できたが、言葉には出さない。

曲折を経て一段落が着いたのだが、母は双子の進学と共に離農し、転居する決意を。
が、中三の吾にとって、60代前後の夫婦が閨を共にすること、そして嫉妬し恋をし、躰を重ね合うことのできることが不思議だった。
祖父はМ子を、自身が組合長を務める森林組合の庶務に雇い、生活の面倒をみる。

森林組合の役職を離れても、土曜日の午後、油津の旅館で逢っていたようだ。
どこに、それだけの精力があるのか? なぜ、М子も父親のような祖父を慕うのか?
まぁ、これは男女のことだから、営みや嗜好、敬いなどに依るものかもしれない。

精力??・・・
家には鶏が飼ってあり、毎日、30個以上の卵を産んでいた。
1個10円で、近在の者が求めに来るのだが、貴重な病気見舞いなどに用いられたようだ。
その、『高価』な卵を、祖父は毎朝、『ゴクリ』とやる。

配合飼料を背負って来たり、菜っ葉を刻んで混ぜ与えるのは双子の役目なのに、『ゴクリ』は  ない!
僅かに、運動会の朝、生卵を半分づつ飯に掛け、卵ご飯、いや『醤油ご飯』が与えられる。
思えば祖父は、粉ミルクも飲むし、豚三枚肉小間切れの『砂糖醤油炊き』も食していた。
その、精力増強を企てた食事が、晩年の『生活習慣病』に繋がるのだが。

建設会社の役員をしていた時、北郷の平太さん宅で呼ばれて呑んだ。
暫くすると、『坂元常務! この焼酎を呑んでん!』とコップ入りの焼酎を。
生臭い匂いがするから、『これは何か?』

一升瓶に蝮が沈んでいて、滓のようなものが浮いている。
『これはもう、精力がついてしょうがないくらいだよ!』と笑う。
普通の焼酎でうがいをして、口直しした。

鬼籍に入られたが、上塚田の河野さんが、『頼みがある!』と5人でみえた。
『珍しいものを持って来たけど、自家製じゃあ! 鼻血が出るよ!』
スズメバチの幼虫、成虫途上を焼酎に漬けたものだった。

『精力絶倫』『生涯現役』などと、言葉を躍らせて客を誘う広告。
基本的には、食するもので違いはあれども、薬剤効果では疑問だ。
インポテンツなんて、精神的な状況に起因するから、『気の持ちよう』だろう。

が、シャブや覚醒剤は違う。
覚醒!という字のとおり、疲れて眠ることなく過ごせる薬品である。
麻雀など、勝負事を徹夜でやったり、ハードな仕事が続くときには効果大だという。

それと、セックスである。
何度交わっても、幾度となくアクメに達しても、飽くことなく続けられるから嵌まるらしい。
尤も、経験がないから吾には説明できないが。

それに似たのが、スポーツで違法に用いられる薬品なのだろう。
筋肉隆々の腕をつくる『筋肉増強剤』などというのもあるらしい。
幾ら戦っても、疲労感を覚えないのは『覚醒剤』と同様だろう。

此の世に生を受け、人より練磨を重ね、競技の場で頂点に立つ。
同じ条件なら、DNAを別とすれば、酷苦に耐えた者が勝利するだろう。
が、薬物の力を借りれば、能力に倍する結果をもたらす。

昨日の、女子レスリングにおけるロシア選手の姿。
どの選手も、立ち上がれないほどの疲労感を滲ませていた。
稽古量で鍛えている日本選手との違いが、余りにも歴然としているではないか。

それでも、国威を賭けているだけに、メダルの量産は秀でている。
でも、過去の競技成績からすれば、格段の落ち込みである。
メダルの半分は、薬物が獲得したのだろうが、薬物開発能力は相当なものと讃えたい。

が、IОC委員で、ロシア寄りの者がいる。
ならば、『五輪精神』などと大法螺を吹かないで貰いたい。
所詮は、カネにあかした、カネまみれの『世界大会』なんですよ!と言えばいい。

14:40  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.16 (Tue)

子を思う親心

子供の頃、親の愛情というのを余り受け止めないままに育った。
野良や農耕馬の世話に明け暮れている母に代わって、祖母が双子の面倒を。
終い湯から上がって、耳の掃除とか爪切りはしてくれたが。

でも、双子と親子三人、田んぼの畦道や田小屋でくつろいでいる時は違った。
吾の膝枕で白髪を抜かせ、『将来は何になるのか?』などと聞く。
聞きながらウトウトを始めるのだが、母が疲れを癒すときだ。

実の親子なのに! とも思うが、祖父母への遠慮が大きい。
婿養子を放逐したようなものだったから、子供の育成が借財になってたか?
が、二十歳も年齢差がある妹の『親代わり』も兼ねていた。

祖父は兎に角、子供が危険な目に遭うことを極端に嫌った。
柿の木の頂上に登っていても、祖父を見かけると飛び降りた。
が、川で遊んでいる時は見逃すし、自身もゲランで鰻捕りをするから、危険を感じなかったか。

勉学については、親心以上の熱意と後押しをしていた。
だから母は、勉学について、とやかく言うこともなかったし、進学についても差し挟まない。
参観日や学校行事には参加していたが、出しゃばりPTA!ではなかった。

吾自身も、子育てや進路などについては無関心だった。
だった!というよりも、無関心を装っていた。
自身で判断し、自身で決め、自身で歩むことが己の人生だと思ったからだ。

そのような態度は、時として『冷たさ!』として、子供に映るかもしれない。
が、子供の底力を信じるからこそ、口出ししないのである。
それでは、『親子の情愛が深いのか?』と問われれば、自信はないが。

過ぐる年、夏休みに娘一家が里帰りした時だった。
朝、仏壇の水とご飯を換えようとして、孫娘の布団に足をのせた。
眠っている孫を、足で転ばし『もう起きなさい!』とやった。

見ていた娘は、『あっ!人の子を足で!』と睨む。
顔に強張りはないけれども、足蹴にされたと思うのだろう。
なるほど!と、子を慈しむ親の心を覗いた気持ちがしたものだ。

その一家が、今年も帰省、一緒に行動できるのは一日しかなく『流れるプール』に付き合った。
疲れてテントに戻ると、娘は子供の速度に合わせてプールサイドを周回している。
遠くから眺めていても安否は判るのに!と思うが、見張りを厳重にしたいらしい。

我が子を愛する親の情念、特に母親の愛情には限りがないだろう。
徳川8代将軍・吉宗公を将軍の世継ぎにする争いも有名だ。
世子を押しのけてでもも、庶子である我が子を後に据えたい武士の側室。

『血は水よりも濃い』と言われたが、当然だろう。
大岡裁きで、腕を引っ張り合ったニセと本物の母親の話。
特攻隊で死地に赴く軍人の遺書も、両親への思慕と息災が記されている。

そう考えると、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの御両親の嘆き、悔しさが判る。
我が愛する娘を突然に攫われ、国交も無い異国に暮らしていると知る。
奪われた子供を奪い返す手段がない!その、自身と国の無力さを、憎んでも余りあるだろう。

先日、宮崎市で『蓮池 薫氏』の講演を聞いた。
1978年7月31日に、新潟県の柏崎市で彼女とともに拉致された。
同じ日には、新潟県内で7人が拉致されたという。

拉致犯罪人が、ラクラクと上陸出来る日本の治安状況。
が、拉致被害者が存在するのに、救い出す手立てを講じない日本の政府。
やり場のない怒りを、多くの同胞が異国で味わったに違いない。

斯かる意味合いから言えば、日本は『主権国家』ではない。
だから、北朝鮮に住む拉致被害者も、救いを諦めて異国での生活に臨む。
中国や韓国が、好き勝手に日本領海で振舞っているのは、斯かる背景を承知しているからだ。

1989年に旧ソ連、東欧諸国など社会主義政権が崩壊。
中国も鄧小平が『改革・解放』を掲げ、韓国、北鮮が国連に同時加盟。
ここで、拉致家族は日本への帰還を確信したらしいが!

蓮池さん夫妻が帰国し、再び北鮮に戻るかどうかで、夫婦に対立があったらしい。
北鮮には子供達が残されているから、奥さんは子供への愛にこだわった。
結果は、子供達も『小泉外交』で生還できたのだが、親子の絆の強さを教えられる。

オリンピック真っ盛りだが、高校野球でも常に、親子の情愛が裏舞台として映し出される。
見えない処での苦労も知っているし、肉親の協力も大きいから、喜びも大きい。
その情愛の姿を見ていると、時は経過しても親子の絆だけは強くなっている。

が、我が子を慈しむのと同様に、他人様に対しても同様の思いがあるのか?
無差別テロや、各種の犯罪を見ていると、我が子同様の慈しみは感じられない。
つまり、『自己愛』が過剰な世の中になっているのかもしれない。

先日は、空港の金属探知機を『擦り抜け』した女がいた。
故意に抜けないと出来ない行為だから、確信犯だろう。
為に、何万人と云う人達の足が奪われた。

急ぎの仕事、危篤の瀬戸際を目指す乗客もいただろう。
大騒ぎを、陰から見ていてほくそ笑んだのだろうか。
こういう、バカな『自己愛』が多いから、バカな子供も増えてくる。
14:06  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.13 (Sat)

老い

昼の日中に、固定電話が鳴る。
『どうしようかなぁ~!』と思うが、御年輩の方かも、と思って受話器を。
番号通知を確かめればいいのに、生憎と眼鏡を外しているから、そのままに取る。

案の定、保険の案内である。
この時間、家に居るのは高齢者と思っているから、売り込みの電話だ。
0120から始まる通知番号を確かめないと、断る手間がかかる。

親しい人、仕事関係の方々は、殆どが携帯番号を承知されている。
従って、固定電話に掛けてくるのは、営業か、御年輩か。
営業電話だと思えば、『来客中です!』と切ってしまう。

若い世代の人は、固定電話を備えていないらしい。
吾の時代は、『電話債券』を購入して、電話の取り付けを待った。
今でも宮崎市内に3件、日南市内に4件の債権を有している。

有していても、資産価値はない。
無いのに、譲渡や相続するとなると『印鑑証明』が必要だから、ややこしい。
企業なども簿価価格は0だから、帳消ししたほうがいいと、かねがね思っている。

電話債券を必要とした時代、時の移ろいもゆったりとしたものだった。
悩み、苦しみ、慶び、そして努力の毎日だ。
恋もして、嫉妬に狂い、友と激しい喧嘩もした。

そういう思い出を、青春時代に培ったが、それは何時までも記憶に残る。
小、中、高と大学時代、そして青春、人生の歴史では大きな部分を占める。
が、その後の記憶は、あっという間に縮こまってしまう。

特に、40代に入ると、いちいち記憶に留めぬほどに、数多くの経験が重なる。
そして、いつの間にか還暦を迎え、前期高齢者である。
年を取るたびに、新しい病気に遭い、また古い病気とも再会してしまう。

日南高校の『黒潮同窓会』の実行委員長をやれ!と言われたのは還暦寸前。
そして、還暦同窓会が、中学、高校と続いた。
もう、あれから8年近くが過ぎようとしている。

40代は、百姓も山師も、議員活動も、政党活動も、熱心に取り組んだ。
子育ての大事な時期に、新党を立ち上げたり、既成の政治に対抗したり。
もっと大きな目標があった筈なのに、小さいままに暦が還った。

先日は、1年先輩のラグビー部ОBが、病院の廊下を歩いているのを目に止めた。
色黒いのは昔のままだが、びっこを引きながら、やっとのことで歩を進めている。
下を向いているから吾を認めることはない。

近くに来たとき、後ろから車いすが接触した。
『怒るだろうなぁ~!』と思っていたら、顔を歪めながらも、押している人の詫びに頷いた。
あの、気短な男が気長になったのか?それとも気弱になったのか?

それにしても、一昔前までは『喧嘩も辞さず!』という男である。
身体が不自由になると、気持ちも弱くなるのだろうか?
吾と一つ違いだから、吾自身に置き換えて考えてみる。

昔のアルバムを眺めていると、自身の若さに、思わず恥かしさに襲われる。
25歳で市議会議員に出馬した時の白黒の写真なんて、とても吾とは思えない。
特に、交通事故による外傷もない時代だから、比較にもならないくらい男前だ。

あの当時の顔が、時代の変遷と苦労、そして裏切りの世界を経て、今の顔になったのか?
毎日、洗面所の鏡を見ているから、その変化に気付かない。
が、何年振りかで出会った人には、大きく様変わりして見えるのかもしれない。

老眼鏡を掛けて、手や首を見詰めると、自身の老いが見えてくる。
皮膚のたるみやシミ、浮いた血管など、よおーく見える。
でも、自身は老いた感じはしないし、若気の強気も持っている。

人間の肌が、一番美しく綺麗な時期は『赤ちゃん』の時である。
成長するにつれて、皮膚の毛穴が開き、色もくすんでくる。
そして、女性は生理の開始とともに、男性も25歳から老いてゆく。

昔は、男性は18歳から22歳、女性は17歳から19歳が婚姻適齢期だった。
女性は初潮を経験して間もなくだし、男性も夢精から自慰に励むころ。
このころが、次世代への遺伝子が『優秀』なのかもしれない。

前にも書いたが、人間は生れた時点で『死』に向かっている。
向かう期間が、この100年間で倍近くになった。
その『倍』の世界の人達が毎日、病院を訪れている。

『殆ど毎日』と言っていいだろう。
県立日南病院で、声を掛けられるのである。
うち半分は、しつれいながら存じ上げない。

上げないが、さも思い出したように親しげな様子を見せる。
話の内容は、もっと判らない。
が、これも理解し、納得したフリで別れるのである。

吾の老い、知り合いの老い、老いの凝縮した病院に、もう一ト月は通わなければならない。
診察する医師の態度が、お年寄りを労わるような姿勢である。
若い!と思っていたが、段々と老いてゆく仕組みなのかもしれない。

病院で老いる!
ならば、早々に退散しないと!
14:02  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.09 (Tue)

大型台風の襲来か?

梅雨が明けても、太平洋高気圧は遠慮して日本列島に近付かない。
代わって、日本海高気圧なのか?大陸の方から下りている。
歪な気圧配置だから、山脈を越えて熱風が注ぐフェーン現象。

南の方よりも、関東から中部辺りで『猛暑日』が続く。
人間の体温をしのぐ気温だから、これに順応するのは並大抵ではない。
が、外で作業しなければならない方々は体力の衰えに繋がる。

先日は、有害鳥獣の駆除で働いていた男性が倒れたという。
元・吾の後援会責任者だったから連絡が来た。
銃による事故かと案じたが、山で病にて倒れたらしい。

『夏山なんて!』と、昔から嫌がられた。
狩りをしても獲物は不味く、蝮や山蛭がいるし、蔓草が歩行を妨害する。
でも、依頼されての駆除だから、猛暑を押しての狩りだったのだろう。

先日、娘が家族4人、それに長男も一緒に帰省したから、海に行った。
『ダグリ海水浴場』というのだが、毎年のように泳いでいるから安心だろう!と。
沖合の範囲が狭めてロープが巡らしてある。

入ると、水深1メートルほどでコンクリート片のような物が散乱。
鉄筋も刺さっているようで、足を伸ばすと痛みを感じる。
産廃なのか?沖合から漂着したのか知らないが、安全な砂地が見つからない。

右足に痛みを感じたから、鉄筋が刺さったのだろう。
娘婿はクラゲに2度刺され、赤く腫れあがって痛みを堪えていた。
海水浴客が例年より少ないことを訝っていたら、この有様である。

仕方なく、近くの遊園地にある『流れるプール』に。
ばい菌が入ったのか、しばらくして右足付け根のリンパが腫れてきた。
『濁りが取れないし、クラゲが早く出てくるから異常気象かなぁ~!』と売店のオヤジ。

自宅の固定電話が、時を同じくして2台とも不通になった。
落雷で、新たに買い替えたエアコン、合併処理のコンプレッサーなどが遮断。
電話も落雷によるものかと、修理を依頼した。

以前、1台が不通になった時は、鼠の食害によるものだった。
修理に来た担当者は前回の人で、『鼠だと配線やり替えだから~!』とブツブツ。
『取り付け口が湿気で錆びてますねぇ~!』

同時に、二つの回線が、湿気で故障するだろうか?と思う。
思うが、取り外した線は確かに青く錆びている。
『今年は異常に湿気が多かったんですよ!』 だそうだ。

植えてから4年目の渋柿が、異状に実を付けている。
『柿の実が多く付いた年は、台風が直撃する!』と、昔から言われていた。
下枝から天辺まで、びっしりと実を付けているから、台風が来なければ収穫大である。

殿様が、甘柿が美味すぎて『もうないか?』と所望したと言われる『モウナイカ』
歯医者から教わって2本を植えた。
これも、見事に実っているから、台風の来ぬことを願うばかりだ。

3日ほど、3年目の杉山の下刈りに通ったが、草が繁茂しているのに、一度も蜂に出会わなかった。
朝も早い時間だから、蜂達も朝食の準備で気付かなかったのかもしれない。
『足長蜂』に遭遇するかも!』と警戒しながらの作業だった。

先日の日曜日は、お盆前の道普請。
休憩の時に、『蜂が地面すれすれに巣を作っているから、台風が来るかも?』
そういえば、最近の台風は『台風銀座・宮崎』を避けている。

沖縄の南方付近で、『熱低』が生まれては大陸に向かっている。
遠く、赤道付近で生まれた台風は、今のところ姿を見せず。
なにかしら、例年と異なる気圧配置が不気味なのだ。

そうやって毎朝毎晩、天気予報を見ているのだが、勿論、台風には来て欲しくない。
今年、襲来すれば、ハウスのビニールを剥いで、捨てようと思っている。
もう寿命だし、トマトの生育に失敗したから、天蓋が無くても構わない。

夏野菜の収穫も、胡瓜と茄子、ゴーヤだけになった。
後は、涼しくなって秋・冬野菜の支度をしようと、今は午後は涼しくして読書だ。
が、気になる草払い場所が2か所あって、いつかは始末しなければ~と思っていた。

曇り空が一転して太陽が注ぎ、熱射が覆っているが、今日の午後からその場所に。
2時間くらいで終わるだろう!と、作業を始めた。
15分くらいした頃、両手に激痛が走る。

見ると、右手の甲、左手の指に2匹づつシバ蜂が!
払いのけても再び刺す!という具合で、やっとのことで追っ払った。
法面を切り落としていたから、蜂の巣に当たったのだろう。

他にも飛び交っていたが、5メートルほど離れて作業を。
『焼け火箸』を当てたような熱さ! イヤ、痛さが増してくる。
厚手の手袋だから、この程度だったが、上半身は肌着なしの薄手シャツ。

痛みを我慢できず、そして酷暑もあり、1時間ほどで止めた。
大型の台風が襲来するのかもしれない。
腹部の肥満が見苦しい!と言われているが、両手の指と甲も『肥満』の如くに腫れている。
15:44  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.07 (Sun)

飫肥杉林業(承前)

先日は、飫肥分収造林連合会の総会が開催された。
各地区で分収契約している部分林の総代が集まるのだが、売り払い時の2パーセント徴収金で運営されているという。
もう、新たな契約は少なくなっているから会員は増えない。

60年を経過して、漸く手にする分収金。
有難さよりも、積年の苦労に対する悔しさが募るに違いない。
将来所得への大きな期待と希望、そして裕福感が雲散霧消して行く訳だから。

分収造林契約者がいなくなるということは、森林管理署の直営林が多くなるということ。
一定割合の『保安林』なるものを除外しても、相当なる面積を再造林しなければならない。
造林、育成の分野を担う森林組合としては有難いが。

しかし、再造林の意欲を持たないのは民有林とて同様である。
立木を売却しても、『土地込みで買って!』と願う林家が多いのが現実だ。
素材業者は、『どうせタダだから!』と引き受けるが、再造林せずに放置する例が多い。

『その民有林を、行政で何とかできないの?』というのが、西諸森林組合長の口癖。
吾は、農地の中間管理機構のような組織が必要だ!と、先日も自民党県議団との懇談で。
崎田日南市長が、『詳しく聞いてきて!』と課長に命じたらしく、吾の処に。

所有者の費用負担で、伐採跡地を機構に所有権移転手続きを行う。
相続など、面倒くさい手続きを自身で始末して貰うためだ。
機構は、無償で譲渡された林地を所有し、必要とする人に分譲する。

漁協が、『海づくりの森』を造成したければ譲渡すればいい。
但し、植林しないで永年、放置は出来ないから行政経営林として育林する必要もある。
今、あらゆる手段で、大きな面積を買い付ける組織があるが、彼らには渡せない。

中国の手先が、手法を換え、合法的に所有しようとしている。
現に、日南から都城に越える周辺は、それらの暗躍に狙われている。
『都城や三股町が困っている!』と都城森林組合長が。

先日の、『自民党県議との懇談会』では、農家の所得補償にも言及された。
漁業では、漁船のリース契約に対する手立て、林業では造林補助金の増額だ。
議員側から、『行政からの補助金頼り~!』に疑義も。

吾は常に申し上げてきたが、第1次産業の産み出す作物は、第3者が値段を付ける。
野菜でも、果物でも、魚介類でも、立木でも、すべてがそうである。
つまり、市場に出され、市場で値段が決まるから、そこでは生産者の『費用計算』は無視される。

他の製品は、どうなのか?
電気製品でも食品加工物でも、自動車でも、雑貨でも、価格が設定されて店頭に並ぶ。
弁当や総菜でも、元は農産物なのに、加工したら出荷価格が決めてあるのである。

自身で苦労し、天候に左右されながらも生産したモノが、自身で値を決められない!
この背負わされた宿命を脱し、採算を確保するには、満遍なく負担を願う『税』に頼る。
その、税に頼る宿命を第1次産業が負わされている限り、補助金頼みは無くならないだろう。

その『生業の原点』を、為政者も、役所も理解しない。
理解できなければ、『市場価格制度』から、固定買取制度に換えればいい。
そうすれば、所得補償になるから、後継者も増える! ということにならないか?

『固定買取制度』と言えば、木材の分野で例が示された。
群馬県渋川では、3メートルの無選別原木を、固定価格で買い取りするらしい。
その利便性が好まれて、多くの原木が集積されるというのだ。

伊万里の木材市場株式会社では、トラックで搬入された原木をスキャナーで読み取る。
読み取りの結果をコンピューターが弾いて、帰りには現金を渡すそうだ。
外食産業のハンバーガードライブスルー同様の手軽さである。

先般、日南地区製材事業協同組合総会に招かれた。
理事長が挨拶で、『県知事と日向市長の不見識で、製材事業は厳しい環境にある!』と批判。
日向市に立地している中国木材が、既存の製材事業者を圧迫している!というのだ。

確かに、昨年は40万立方を製材していたのに、新たなライン新設で倍の原木を挽くという。
製材した板や柱が、外国に輸出され需要が拡大しているなら、圧迫は無い!
が、国内向けに安価で流通するとなると、従来からの製材事業者は潰れる。

人口減少で、新規住宅着工戸数も減少する。
外国で木質化が増えても、日本国内での製材品は応用できない。
揚句に、ホームセンターなどで安価な製材品が売られれば、製材工場の青息吐息は予想できる。

製材事業者も規模拡大なら、原木供給組織も規模拡大だ。
そのうちに、森林組合が大規模な供給体制を整え、放置山林の再生と森林経営に参画する。
やがては、製材事業に参入して、川上、川下を、一手に引き受ける時代も近い。

そういう『政策変更』も、視野に入れる時代になった。
命を育み、空気を育み、環境を育み、自然の摂理を育む『山』の時代だ。
そう考えると、『飫肥杉林業』にも、夢が拓ける。
15:09  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.04 (Thu)

個人情報

中学時代、テストの成績が番数表として、渡り廊下に張り出されていた。
中間、期末はベスト30位までだったが、学年末には50位まで名前が出る。
名前と共に、各教科ごとの点数まで表示されるから、自身の学力は歴然だ。

自身の学力だけではない。
自身の前後、友達の出来具合、頑張っている友の実力も映し出される。
10番内、5番内を争う時は、1点に悔しい思いをすることもある。

高校生になると、勉強のツボを人に隠す性格の奴。
出来ない同級生を冷ややかに蔑む視線。
そういう者は、どんな優秀でも、社会に出ても認知されていないから納得だ。

吾は、物覚えが悪い。
特に、人の顔と名前が結び付かないから、選挙する者としては致命的だった。
自衛隊ОBの家を借りて後援会づくりをやった後に、ОB会合で会ったが失念していた。

頭は下げたのだが、名前と吾との由来が浮かばず、そのままに過ごした。
ОB氏の怒るまいことか!  『恩を知らぬ奴!』と。
聞いて詫びに行き、言い訳をしたが、ギクシャクは治らなかった。

北郷の会合に呼ばれ、トイレで知り合いに出くわした。
他に人が居たから目礼だけで済ませたが、彼は 『黙殺した!』と、後援会幹部に。
言い掛かりである。 吾は全てを承知していたが、彼は吾から去る理由が欲しかった。

飲み屋の止まり木で酔客に絡まれる。
『坂元さん! 俺を覚えちょんなるか?』としつこい。
顔は知っていても思い出せないが、『うん!判るよ!』と応じる。

『誰じゃな? ほんなら名前を言ってん!』と、これまたシツコイ。
知人は、『名前はなんじゃったかなぁ~?』と聞くらしい。
対して、『安倍じゃがなぁ~! やっぱり忘れちょるが!』と。

知人は、『イヤ!苗字はわかっちょっとよ! 名前の方よ!』と云うらしい。
『そうすればいいよ!』と教わったが、吾のような『面の皮の薄い』者には真似できない。
しかし酔客も、翌日には吾に会ったことすら忘れているのかも。

政治を止めてからは、大型店などを歩いていても、視線は絶えず商品か、床に置いている。
視線が合うのを避ける為である。
が、声を掛けられること頻繁で、差しさわりの無い会話で逃げている。

宮崎市の古賀クリニックでも、大学病院でも、知り合いに出くわすことが多い。
県立日南病院は尚更で、毎日のように声が掛けられる。
何故、声が掛かるのか?  名前を呼ばれるからである。

大学病院では、番号が渡され、各検査場所、診察場所、料金支払い所、すべてが番号表示だ。
従って、氏名を呼ばれることはないから、知り合いの名を聞くことはない。
が、県立日南病院は、外来、支払い、全てで氏名が連呼されるから待合室に聞こえる。

聞こえると、視線が吾に集中することが、視野の隅で見える。
毎日のように治療に通う現在であるから、吾を認める人、大多数だろう。
揚句に、駐車場整理のガードマンなども知り合いで、徐々に病状まで聞くようになった。

昨日は、治療の後に入院患者を見舞うことに。
総合案内で病室を聞くと、患者の地区、年齢などを質して教えてくれた。
が、吾との関係は質さないから、何のための確認か?戸惑う。

個人情報保護法の政令で、顔や歩き方まで『個人情報』扱いとされるらしい。
身体的特徴のデータを、本人の了解なしに第3者に提供することが禁じられるという。
と、いうことは、入院の可否も含めて『秘匿』されるということだろうか?

でも、知り得る立場の人もいる。
マイナンバーを把握すれば、資産から健康情報、免許証やパスポート番号。
特定の人が、特定の人を『丸裸』にする手段を握っている、危険もある。

大学病院では、診察券番号を入力すると、今後の検査、診察計画まで知れる。
受診科担当でなくても歴然だから、関係者は覗けることになる。
が、相互の関連を見極めて治療計画が立てられるから、患者にとっては便利かも。

その、便利さを感じなかった例を、県立病院で経験した。
治療が10時、済ませて外来での診察に廻ったら、『13時になっています!』と云う。
『それでは、また来ます!』と云ったら、『診察券などは置いておくように!』と。

3時間もあるから、一旦、自宅に帰り昼食を済ませて12時40分に待合室に。
が、14時30分になっても声が掛からない。
『後に所用があるから帰ります!』と、診察券の返還を求めた。

違う棚に置いてあって、『あっ!みえたら窓口で申し出て頂くよう、言ったのに!』
聞いていない。『それでは13時に診察して貰いますから!』だけだった。
『今から診て貰いますから、少し待って下さい!』

『所用があるから!』と、会計を済ませて帰った。
日南の酒谷から油津まで、端と端である。
無駄な燃料と時間を浪費したが、県立病院・赤字経営の一要因を垣間見た。

昨日は、駐車場に戻る処を、老年の御夫婦に出会った。
『ホラ!ホラ!お父さん! 坂元さんよ!』とご婦人が。
『判りますか?』と吾に問われるから、笑顔ながら『ん?』と首を傾げた。

『~さんの隣!!』と大声で言われるが、当方は『ん?ん?』である。
今日も呼ばれて治療室に向かおうとすると、Nおばさんが寄ってくる。
『元気ですかぁ~? うちの人が胆嚢にできものがあるらしくて!』と、亭主を指さす。

『味噌漬け、買って食べてますよ!』と云うと、満面の笑みを浮かべた。
なるほど。  決してないが、選挙の時は、月に一度くらい病院の外来待合室を歩いた方がいいかも。
靴音高く歩いてゆくときの、あの集中する視線!  300票くらいは直ぐに集まる。

が、名前を見ても、聞いても無反応の人も居る。
病院の事務系職員などである。
県職組だから、吾の名を聞いたこともないだろう!
勿論、書いたことも!
12:58  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.01 (Mon)

都知事選の茶番

予想通り!と云うべきか、都知事に小池女史が当選した。
『政界渡り鳥』として、細川の日本新党を皮切りに、小沢側近も経験。
揚句には、小泉郵政選挙の刺客として東京に乗り込んだ。

政界での信頼はない!  信用も無い!
我儘を通しながら、政界を泳いで来た『遊泳術』には定評がある。
勿論、政治哲学を持ち合わせていないから、政策も無い。

けど、芝居はお手の物だから、テレビの世界に在った経験が生きる。
自民党から『信頼されていない!』と見るや、党から見放された孤独を売りにする。
自民党都連は、見るからに下卑た幹部が牛耳っているから、苛められる実感を感じさせる。

仮想の敵を拵え、『都議会冒頭解散』をチラつかせる。
舛添の悪を見抜けなかった都議会の怠慢を際立たせ、対立を煽る。
都民は『愚民』だから、この芝居にマンマと載せられるのである。

『都政を見える化します!』と云うだけで、政策は示さない。
示す政策も持ち合わせていないのだが、あっても明らかにすればボロが出る。
政策の討論なんて出来っこないのだから。

地方自治は『二元代表制』で進められている。
都民が選んだ都知事、都民が選んだ都議会、その二元である。
都知事は政策を執行し、都議会は執行状況を監視し、具申し、都民の為の可否を判ずる。

小池さんは、長年『立法府』に在ったからか、地方自治の仕組みを御存じない。
都議会を敵視すれば都民が喜ぶ!と思っているようだが、政策執行は滞るだろう。
『冒頭解散』は、わざと言ったのではなくて、ホントに知らなかったに違いない。

もし自民党が、総務省幹部で退職した『タレントパパ』を担いでいれば、小池知事は無い。
パパの固辞が揺るぎないとみての立候補表明だったから、本気度は無い。
猪瀬、舛添と続いたが、二人とも都知事としての政策は無かったから、誰でも務まるのだろう。

鹿児島県知事もそうだが、杉尾参議院議員など、報道キャスターが政治に進出する。
日常に、茶の間で接するから有権者が親近感を抱くのだろう。
間違いなく『左翼』であることは、報道の内容に滲み出ているから、報道の左傾化を証明している。

『究極の後出しジャンケン』といわれた鳥越俊太郎候補。
政策は皆無だし、出てくるのは過去の女性スキャンダルだけ。
アンチ巨人、アンチ自民党、アンチ原発を標榜していたから、究極の左翼である。

ニュースキャスターは、報道内容に主観を入れてコメントするが、体制批判が判然としている。
だから相当な政策を持っていると思っていたが、鳥越氏はシドロモドロであった。
都政と都民の将来ではなく、自身の自己顕示欲を満足させる為だけ。

担ぎ出した民進党の岡田党首は、投票日目前に『代表選不出馬』を表明した。
都知事選での敗北が確定し、鳥越担ぎ出しの張本人として、途中投げ出しだ。
人に奢ることを知らず、杓子定規の人生行路だから、海千山千の猛者連中とは相容れない。

野田前総理などは、蓮舫代表代行を党首にする考えなのだろう。
都知事が女性、国政も女性で臨む『時の流れ』を読んでいるのかもしれない。
が、それ以前に、共産党との共闘が大きな宿題として残っている。

社民党は、『生活の党』と院内会派を組むと聞いた。
現状の議員数では、質問の機会も与えられないから、なりふり構わず!というところか。
それにしても小沢さん! 社会主義者と組むなんて、自身の『生活』の為だけに踏ん張っている。

みんなの党が消滅して、創業者の渡辺さんは『おおさか維新』から参議院議員に。
民進党に吸収合併された江田、松野あたりは、再び民進党内を攪乱。
誰が、どの政党に本籍があって、現住所はどこなのか? まったく分からなくなってきた。

その間隙にあって、虎視眈々と勢力拡大を狙っているのは日本共産党。
ホントは都知事選に日弁連・元会長を担ぎたかったのだろうが、将来の為に臥薪嘗胆。
真剣に、都知事選挙運動を行ったとは思えない。

自民党支持者の多くが、増田ではなしに小池に流れた。
驚くほど、増田さんにオーラを感じなかったのは、吾だけだろうか?
『実務経験』と云うけれど、選挙はワンフレーズである。

それでなくても、愚民イヤ都民は、『誰がなっても同じ』だと思っている。
事実、そうなのである。
今までダイナミックに政策を展開した知事がいるか?  いないのである。

自民党は『戦犯』を処分しようと息巻いている。
選挙中もそうだが、相手の思う壺である。
無視し、処分はしないが、党員としての処遇を暗黙で葬ればいい。

特に、ヤメ検かなにか知らないが、若狭とかいう比例代表衆院議員。
自民党比例なのに『党紀違反』、今度は10月26日の補選で小池の後釜に。
その選挙では『公認候補』を出さないことである。

そして、誰が当選してきても入党させない!
通常選挙で『公認候補』を出せばいい。
下手に騒ぐから、卑劣な詐欺師が浮かび上がる原動力になる。

一月もすれば、都知事選挙の話は消えてゆくだろう。
そして、小池さんも都議会に日参し、夜の接待に熱を入れる。
『見える化』が闇に変わり、『見えない化』が日常になる。

人口が増え続ける東京都、保育所の待機児童ばかりか、老人ホームの待機老人も。
年寄は都外の施設に移すらしいけど、『余り者』だけを負わされる地方への配慮は無い。
『愚民』 イヤ東京都民の賢明な判断の善し悪しが見える日は、近い。

えっ!  何故『愚民』なのかって?
だって、猪瀬、舛添、古くは大赤字をつくった美濃部!
ロクな知事はいなかったじゃあない!

12:56  |  雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |