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2016.06.25 (Sat)

『異議なし多数!』

学生時代は、弁舌の方法や内容、即弁などを中心に研究した。
同時に、『議事法』を実践的に学び、模擬での討論なども。
勿論、ディペートをやって理論闘争もやる。

議事法は、『衆院議事法』が中心で、同様に研究している全共闘諸君と学生大会で。
動議を連発し、大会の主導権を握ろうとする全共闘。
当方は、これに対抗して、多数で議事の秩序を主導する。

結局は、全共闘系が議事法の壁に阻まれ、実力行使に出てくるのである。
民主主義を否定し、暴力によって共産主義を目指す勢力だから、鎧は見える。
民主的な議事の運営は、そもそも彼らには邪道なのである。

市議会議員になると、議事係長が永年の事例をもとに教えてくれた。
が、動議に対して動議で対抗し、『優先動議』の扱いにされることなどは先例にない。
が、対立する議題があると、常に議事運営に備える習慣がついていた。

そういう備えを怠らなかったのに、議事は民主的に進むとは限らない。
裏での『ボス交渉』や、密約、偽装などで互いの面子が立つように謀る。
正攻法の吾としては、最も嫌な展開である。

市民からの請願採択を巡る本会議が迫っているのに、議事運営は膠着状態だ。
市職組が議場を占拠することを恐れて、議長が開会のベルを押さない。
押さないままに占拠され、日南市議会は暴力に屈した。

以来、吾は社会党や共産党の言う『民主主義』を信用していない。
以来!というのは嘘で、そもそも社会主義勢力に『民主主義尊重』は皆無だと思っている。
彼らは民主主義を、都合のよい時だけに使う偽善者だから。

前にも書いたかもしれないが、県議会で天皇への『不敬』言動があった。
共産党議員が、昭和天皇の御平癒を願う記帳所設置に反対し、不敬の発言内容が。
吾は即座に、隣席議員の賛同の許に動議を申し出、懲罰委員会設置を願った。

一般質問の最中だったが、堀之内議長は目を白黒させて立ち往生している。
横隣の議会事務局長に促されて、『暫時休憩!』の宣告である。
休憩中に議長が跳んで来て、『坂元クン!どんげすればよかとか?』

発言に不敬な内容があるから、懲罰に値する。
懲罰を求める場合は、まず懲罰委員会の設置を求める議案を提出しなければならない。
だから、所定の賛成者を得て『懲罰委員会設置を求める動議』を提出したのである。

議長は、提出された動議を『議事日程に追加し、議題とするか否か』を諮ればいい。
日程追加が認められれば、動議提出者の趣旨弁明、質疑、討論、採決である。
そう説明すると議長は、『じゃったら坂元君が、次第書を書いてくれ!』

会派の控室、そこで慌てふためいているのである。
事務局に詳しいのが居ないらしく、畜産課に異動していた角田という職員を呼ぶ。
そして次第書が出来上がり、本会議が再開された。

結局は、懲罰委員会が設置、開催され、共産党議員は1週間の議員活動停止処分。
吾は、県議になりたてだったから、先輩からも疎まれ、事務局職員も迷惑そうに。
でも、馴れ合いが慣例化していた県議会に、『緊張感』はもたらしたと自負している。

それから、自民党控室では『議事法』に関する話題が多くなった。
質疑は『議題以外に亘ってはいけないこと』
が、質問は、自身の主観や感想を交えながら問いただすこと。

動議でも、議事進行に対する動議は直ちに取り上げること。
動議に対して、『動議撤回動議』が提出された場合は、撤回動議が優先動議となること。
討論は、反対討論が優先され、賛否交互の討論を展開すること。

吾は、県職業能力開発協会、県技能士会連合会などの会長職を、最近まで10年余つとめてきた。
これらの団体は、理事会でも総会でも、会長が議長として主宰する。
本来、責めを負う執行部側が『議長』で仕切るというのは、どうだろう?

そう思って聞いてみると、『定款に記されている!』と云う。
まぁ、議事の運営は中立公平に行うけれども、議事が安泰に進行する!という前提が面白くない。
面白くないと云うよりも、不自然さに疑問を持つのである。

先日は、県治山林道協会の総会が開催された。
会長は、西米良村の村長で、吾と同い年。
村の居酒屋で、共に石原裕次郎の唄を熱唱したこともある。

会場入り口で、『毎日、なにをしょっとなぁ~?』である。
『昨夜の豪雨で被害はなかったの?』と聞くと
『もう1週間も帰っていないから、あんまり判らんとよ!』と屈託ない。

議事は、会長が議長で進められた。
採決になると、『異議なし多数!』と宣告するのである。
わが耳を疑った。  『えっ!こんな採決があるの?』

採決の方法は、全員に異議が無いと見込んだ『簡易採決』
議長の問いに『異議なし!』と応える。
その次が、『挙手採決』

一般的には、重要議題ほど『起立採決』が多い。
県森連は、『人事案件』になると採決方法が『投票採決』になる。
これは、投票用紙に記入する方式だが、○×の記入である。

無記名投票、記名投票というのもある。
県議会でもあったが、氏名の記してある木札を議長に提出する。
が、『異議なし多数!』というのは初めてだった。

『異議はございませんか?』と問われて、『異議なし!』と応える。
が、吾のように、何らの反応も示さないのもいる。
一部しか『異議なし』と発しないので、『異議なし多数!』と宣告するのだろう。

『なるほど、村議会などで採用されているのかなぁ~!』と思った次第である。
決し方は議長の判断、採決結果を判断するのも議長である。
『異議なし多数!』というのは、『全員賛成!』ということに違いない。

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