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2016.03.15 (Tue)

確定申告

以前、祖父が健在だった頃には、よく銀行の支店長などが訪ねてきていた。
ちょっとした手土産を持ちながら、だが預金の願いでもあったのだろう。
それだけの貯蓄を必要とするほどに、銀行は融資先を抱えていたということか?

経済成長期には、新たに起業する者も多いし、事業拡大を目論む人も居る。
逆に言えば今の時代、資金融資など金融機関の存在が薄れているのは何故か?
それだけ経済が停滞し、その地域の資金活動も沈滞しているということ。

太古の昔から『租税』の考えはあっただろう。
しかし、民が平等に負担するものではなく、権力者が民から収奪するものであった。
つまり、支配者が底辺の汗と苦労を搾取するのである。

武家社会には、士農工商の身分制度があったが、百姓は経済の太宗を占めるコメを。
つまり、コメ経済仕組みだったから、『命の綱』を生産していたことになる。
だから身分制度としては、士族に次ぐ位置を占めていた。

占めていた!というけれど、それは『大事な存在』という意味だけである。
田畑を開墾し、季節や天候、災害に左右されながら稲作を続ける。
そして生産したコメの6割ほどが、年貢米として取り立てられる。

勿論、コメ以外の作物でも、否応なく年貢の取り立てが。
年貢どころか、餓死する者、身売りされる子供、抑圧の搾取である。
江戸時代になると、武士は全く用を為さない。

為さないのに、支配層に君臨し、格式だけで生きている。
が、支配層として様々な権力を手中にしている。
その権力を活かして賂を求めるが、それは今の時代も変わりない。

農作物を生産する農家の次に、それを加工して販売する商売が成り立つ。
加工販売するために必要な物資や、関連する資材も調達する。
そこに『2次産業』が存在し、その次に販売を行う『3次産業』が。

そういう過程を経ながら、徐々に『商家』が太ってゆく。
太ってゆけば、『運上金』と称する税を納めなければならない。
が、集められた税は、住民福祉の為に使われるではなく、武家社会の維持のため。
が、徐々に、商人が世を仕切る時代に変わってゆく。

木引税という制度があった。
立木を売り払った代金に課せられる『市税』である。
その税高を把握するために、税務課の職員が山に入る。

切り株の一つ一つを数えながら、切り株の寸法を測っている。
そうやって、税高の算定につなげてゆくのだが、その苦労を笑ったことがある。
それに費やす人件費などの費用、その方が高くつくだろう。

木材の流通過程の末端で把握する、その権限の発揮を知らなかったのだろう。
つまり、山林地主が『正直に申告する』という前提を疑っているのだ。
木引税に連動して、森林組合が『賦課金』を徴収するから地主も警戒する。

以前は、『トウ、ゴウ、サン』とか『クロ、ヨン』などと、税対象の把握率を示す言葉があった。
給与所得者は源泉徴収され、把握率は100%である。
会社経営者となると、節税と云う誤魔化しもあり、農家に至っては把握できない。

農家自身も、毎日のように記帳している訳ではない。
記帳する仕分け自体が判らないかもしれない。
限られた場所で資材を購入し、限られた先に売り払っていれば別だが。

青色申告書を提出するようになって、もう20年を過ぎるだろうか?
それまでは、複数の給与を得ていたから『確定申告』だけで済ませていた。
が、『農林業』という業種で青色申告に換えた。

換えたが、申告書を提出する必要はない程、赤字なのである。
青色申告決算書を書きながら、売り上げと経費の逆転差に苦笑いが。
尤も、税の還付を受ける為の申告のようなものだが。

山林を売っても、これは分離課税だから申告書は別だ。
山林所得は、誰がどう計算しても、経費が売り上げを上回ること確実だ。
確実だから、税務署でも余り相手にしてくれない。

申告の為に、毎日のように記帳し、3月15日が終わるまで全領収証も保管している。
今までに、申告書の『書き方』について3度ほど呼ばれたが帳簿は求められない。
第一、税務担当者なら『利益のあるなし』は瞬時に見分けるだろう。

毎年、還付だけだったから、銀行の振込口座を記入して置いた。
が、今年は『納めるのだなぁ~!』と、申告書を書きながら。
『納付書が届くだろう!』と、今まで待った。

2月10日頃には、申告書を郵送している。
『申告と納税は3月15日まで』との広告を見る。
納付書送付ではなしに、窓口で納付書を受け取ることを知った。

昨日の税務署は、駐車場が満杯で路上は渋滞している。
なんとか窓口に辿り着き、納付書と現金を添えて出したが要領を得ない。
受け取った係員が、いくら待っても『領収』を持ってこないのだ。

再び窓口に行ったら、『もう一度、納付書を書いて下さい!』と云う。
臨時かアルバイトか知らないが、職員だけが右往左往して、手間取ること甚だしい。
もう一度現れて、『税額を照合しましたが、あっております!口座振替ではいけませんか?』

わざわざ現金を持参しているのに、出納も可能だというのに、と戸惑った。
が、『振替でいいけど口座番号が判らないでしょう?』
還付なら口座が必要だが、納付だったから口座を記していなかった。

『口座番号は判りますから!』と言うではないか!
『ん?』と思う。
昨年までの『還付口座』に変更が無いと、なぜ思うのだろうか?

ポスターが貼ってあって、『来年からマイナンバーが必要です』と書いてある。
吾の還付口座を把握し、こんどはマイナンバーと口座を結び付ける。
新たに口座を開設するには、マイナンバーの提示が求められる。

所得と資産の把握の為に、マイナンバーが存在することが確認できる。
『災害と福祉の為に!』なんて言っていたが、無関係だと訝っていた。
資力無き吾には無関係だが、所得の多い方は逃げられないかもしれない。

でも、タンスにはマイナンバーは必要ないから。
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