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2016.01.27 (Wed)

『底辺』の喘ぎ

金柑園で、母娘が金柑を摘んでいる。
収穫ではなしに、剪定鋏で下に落としているのである。
『寒波にやられて凍ってしまった!落とさないと実を付けなくなるから』

今年の金柑は色付きが悪く、ろくに収穫もしていない。
道の駅に野菜を運ぶ最大の農家だが、『持ってゆく野菜が無い!』と嘆く。
暖冬で異常に太り始めた『葉野菜』が、霜焼けで売り物にならないらしい。

先日の月曜日は、森林組合の朝礼に出席する予定だった。
『どの道を走るか?』と迷っていたら、常務が電話で『危険だから見合わせて下さい』と。
それで、クヌギの枝打ちに向かった。

なるほど、道の駅付近で『交通止め』にしている。
長大橋の『坂元橋』が凍結し、滑りやすくなっているようだ。
山に行くと、西側斜面は雪が融けずに残っている。

地下足袋の中に、靴下を2枚履いている。
靴下と靴下の間には、『足用のカイロ』が入れてある。
が、雪に触れると沁み込んで、地下足袋を濡らしてゆく。

帰宅すると直ぐに、風呂で温まろうと蛇口を捻る。
が、お湯が出てこない。
『断水か?』と、水道管理者である隣家を訪れると、『俺も今、気付いた!』

配水池に行ってみると、水源地からの水はろ過装置を経由して配水タンクに。
50トン近くを貯水する設備だから、これが空になることは考えられない。
手分けして、ダム工事現場と道の駅に。

昔から、上水道に恵まれない集落だった。
ダム建設の補償工事で水道施設を造ったが、施設が大きいだけで用を為さない。
高低差を考えていないから、水が出ない家庭もある。

日南市に、小規模水道施設建設を願ったが、埒が空かないのである。
県に願って、『中山間地域総合整備事業』の導入を決めた。
『農業用飲雑用水』として、施設を造るのだ。

水源は、石原川源流の伏流水。
『坂元棚田』に引いてある水路沿いに『導水管』を敷設し、集落までの3キロを辿る。
途中、管理用を兼ねて、これも県の助成で、2キロの林道を開設。

総工費、1億数千万円を要して、完成した。
完成したら直ぐに、市役所が道の駅へと水道管を敷設。
『盗水』の如く、とりかかりが速かった。

道の駅も水に困っていて、毎日のように消防タンク車で運んでいたから、これ幸いだったろう。
水道管は、県道敷地を剥き出しのまま敷設し、国道の横断は『横断溝』を横切った。
道路管理者は、『推進工法』での敷設しか認めないから、これは違反行為だ。

道の駅は、貯水タンクの清掃を終えて、正に水を溜めようとしていた折。
彼らも困っていたから、導水管を辿って山肌を昇る。
が、漏水している個所は見つからない。

水道管理者は、配水タンクからの出水を止めて、朝を迎えたらしい。
早朝に訪ねると、『だいぶ溜まっているから、そろそろ出しましょうか?』と言う。
『ちょっと待って! それ前にダムに配水しているのを止めた方がいい』

それから漸く、水が出だした。
『原因はダム周辺だったろう?』と聞くと
『うん!40ミリから20ミリに繋いであるところが破れていた!』

40ミリのパイプが、常時、水を吐けば、瞬く間にタンクは空になるだろう。
『当分、ダム事務所への配水は止めておいた方がいい』と申し上げておいた。
吾らが困窮している時、道の駅は消防タンク車の出動を願ったらしい。

日南市民の水瓶、酒谷川の源流に住んでいて、飲み水に難儀している。
多くの自己負担と、多くの労役、そして多くの維持費を捻出して生活している。
正に、身近な筈の『市行政』から隔絶された『暮らし』なのである。

過疎に喘ぎ、高齢化で『明日が見えない』お年寄りの、生活すら顧みられない。
標高は高い場所だけど、行政の暖かさは感じられない『寒い』底辺である。
日南市議会では、『底辺』という言葉は、『差別用語』らしい。

差別という言葉は、多分に『属人性』を指している。
そういう点で言えば、吾の住まいする地域は、『属地的』に差別されている。
『行政恩恵』にほど遠い、差別された地域である。

斯かる意味から申せば、『差別用語』と言えなくもない。
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